【6月10日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)は9日、共催国ウクライナでグループBの2試合が行われ、ハルキフ(Kharkiv)ではデンマークが1-0でオランダを下し、今大会初となる番狂わせを演じた。

 デンマークは前半24分にミカエル・クロン・デリ(Michael Krohn-Dehli)がこの試合唯一のゴールを決め、1967年以来となるオランダ戦での初勝利を挙げて、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)1次リーグ初戦で喫した黒星のリベンジを果たした。

 今大会屈指の厳しいグループでドイツとポルトガルとの試合を残しているオランダは、決勝トーナメント進出が早くも危険にさらされている。W杯南アフリカ大会で準優勝を飾り、今大会の予選では最多得点を挙げるなど優勝候補として挙げられていたオランダの今後は13日に行われるドイツ戦に左右されることになった。

 イェトロ・ビレムス(Jetro Willems)が18歳71日で大会史上最年少出場を果たしたオランダが攻勢に出る中、それに逆らうかのようにデンマークのクロン・デリがペナルティーエリア内でヨニー・ハイティンガ(Johnny Heitinga)をかわすと、ゴールキーパー(GK)のマールテン・ステケレンブルフ(Maarten Stekelenburg)の股下を射抜くシュートを決めた。

 オランダはその後アリエン・ロッベン(Arjen Robben)のシュートがポストに嫌われるなど、前半だけで枠外シュートが12本を数えると、後半もチャンスをつぶし続けた。

 ベルト・ファン・マルワイク(Bert van Marwijk)監督は後半26分にクラース・ヤン・フンテラール(Klaas-Jan Huntelaar)とラファエル・ファン・デル・ファールト(Rafael Van Der Vaart)を投入すると、フンテラールがすぐさまチャンスを手にしたものの、GKステファン・アンデルセン(Stephan Andersen)にセーブされた。(c)AFP/Tom Williams

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