【6月8日 AFP】(記事更新、写真追加)2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)アジア最終予選は8日、各地で行われ、グループBの日本は6-0でヨルダンに快勝し、2連勝を飾った。

 3日に行われたオマーンとの初戦を3-0で制している日本代表は、本田圭佑(Keisuke Honda)がハットトリックの活躍を見せると、前田遼一(Ryoichi Maeda)、香川真司(Shinji Kagawa)、栗原勇蔵(Yuzo Kurihara)がそれぞれ1得点を記録した。

 ロシア1部リーグのCSKAモスクワ(CSKA Moscow)でプレーする本田は、前半18分にコーナーキック(CK)から前田の先制点をアシストすると、同21分と30分には立て続けに得点を記録し、後半8分にはペナルティーキック(PK)を決めてハットトリックを達成した。

 試合後に本田は、「チームメイトに助けられた3得点でした。個人というよりはチームの調子が良いので、次戦のオーストラリア戦もそれが出ればいいと思います。予定通りに2勝できたので、次の試合は重要な一戦になります」とコメントしている。

 また、先日ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)からイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に移籍することで合意に達したと報じられた香川が、前半35分にアジア最終予選初得点を挙げている。

 日本のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は、「非常にいい気持ちだ。選手たちにはオマーン戦から精度を高めてほしいと話していたが、その通りやってくれた。6ゴールも奪い、パフォーマンスも良かった。ヨルダンもW杯出場を強く願っていると思うが、グループの中でW杯出場枠は2つしかなく、われわれの方が出場枠を勝ち取りたいという気持ちを見せていたと思う」と語った。

 W杯アジア最終予選では、5か国ずつ2グループに分かれ、各組上位2チームが本大会出場権を獲得する。また、各組3位のチーム同士がプレーオフで対戦し、勝利したチームが南米予選5位との大陸間プレーオフに進出する。

 2試合を終えて2位以下に勝ち点5差をつけてグループBの首位に立っている日本は、12日にブリスベーン(Brisbane)でオーストラリアと対戦する。

■オーストラリアが格下オマーンと引き分ける、韓国は敵地でカタールに勝利

 同日行われたグループBのもう1試合では、オーストラリアが格下のオマーンと0-0で引き分けた。

 2011年11月に行われた3次予選でオマーンに敗れているオーストラリアだが、この日はイングランド・プレミアリーグのフラム(Fulham)に所属するマーク・シュワルツァー(Mark Schwarzer)の活躍で敗戦を免れ、勝ち点1を獲得した。

 対するオマーンは、後半ロスタイムにオーストラリアのアーチー・トンプソン(Archie Thompson)に決定機を作られたが、イングランド・プレミアリーグのウィガン(Wigan Athletic)に所属するアリ・アル・ハブシ(Ali Al Habsi)が好守を見せた。

 一方、グループAでは、8大会連続4W杯出場を目指す韓国がカタールに4-1で勝利し、レバノンとウズベキスタンは1-1で引き分けた。(c)AFP/Talek Harris