【5月29日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)で連覇を目指すスペイン代表のフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が28日、信じられないほどの好調さを感じていると語った。

 2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で優勝に大きな貢献ができずに大会を終えてから、トーレスは代表でもクラブでも深刻なスランプに陥り、自信を失っていた。

 しかしながら、チェルシー(Chelsea)ではペナルティーキック(PK)戦の末に手にしたサッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)のタイトル獲得に貢献し、欧州選手権本大会の代表入りを果たしたトーレスは、全てが順調に進んでいるように感じているという。

 「シーズンの終わりが近づくにつれどんどん良くなるように感じた。いまは目を見張るほど調子が良い」

 11-12シーズンのリーグ戦では6得点に終わったトーレスは、代表の歴代得点王であるダビド・ビジャ(David Villa)とカルレス・プジョル(Carles Puyol)の欠場は無視できないと口にした。

 「僕ら(スペイン代表メンバー)は全員がチームのためにベストを尽くす。本大会に出られない彼ら2人の穴を埋め合わせるように頑張るさ。とはいえ、それを受け入れることは単純なことじゃない」

 ディディエ・ドログバ(Didier Drogba)が退団を表明し、サロモン・カルー(Salomon Kalou)に移籍の許可が下りたことでクラブでの今後にめどが立ったトーレスは、代表チームには連覇を達成するという強い気持ちがあふれていると示唆した。

 「チームの雰囲気はいつも通り、(08年の欧州選手権、10年のW杯に次ぐ)3連覇を渇望している。どのチームも僕らのやり方はわかっているけど、彼らにとっては僕らとの試合はとてつもなく大きな試合になるだろうね」

 26日に行われたセルビアとの親善試合を2-0で勝利したスペインは、29日にオーストリアでの合宿を切り上げ、30日に移動先のスイスで韓国と対戦し、6月3日にセビリア(Sevilla)で中国と本番前最後の試合を行う。

 本大会でグループCに入ったスペインは、10日のイタリア戦を皮切りに14日にアイルランド、18日にクロアチアと対戦する。(c)AFP

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