【5月19日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝や欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)の開幕を目前に控え、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で一躍人気となった占いタコのパウル(Paul)に続き、勝敗を予言する様々な動物たちが登場している。

 ドイツ西部オーバーハウゼン(Oberhausen)の水族館で飼育されていたパウルは、W杯南アフリカ大会で決勝戦を含む8試合の勝敗を的中させた。パウルは対戦国の国旗を入れて水槽に沈めたえさ入りの箱を選ぶという方法で勝敗を占っていた。パウルはW杯直後に死んでしまったが、彼の後継者を名乗る動物がたくさんいる。

■欧州CLを予想する動物たち

 19日に控えるバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)対チェルシー(Chelsea)のチャンピオンズリーグ決勝の勝敗予想をしているのは、ドイツ南部ローゼンハイム(Rosenheim)で飼われているダックスフントのシシィ(Sissi)と、タコのロジー(Rosi)だ。ともにバイエルンの優勝を予想している。

 シシィは2チームのロゴが張られたゴールの前に置かれたえさからバイエルンを選び、ロジーは赤い箱のえさを選んだ。

 一方、英イングランド南部のサセックス(Sussex)にはチェルシーの勝利を予想するラマがいる。ラマのニコラス(Nicholas)は囲いの中に投げられた青と赤のボールから、青を選んだ。

 英大衆紙デーリー・ミラー(Daily Mirror)によると、ニコラスは今月初旬に行われたチェルシー対リバプール(Liverpool FC)によるFAカップ2011-12(FA Cup 2011-12)決勝でもチェルシーの優勝予想を的中させており、信憑性があると報じている。
 
■欧州選手権2012を占う豚
 
 欧州選手権2012で開催国の1つであるウクライナでは占い豚が話題となっている。

 首都キエフ(Kiev)の官庁当局者によると、ウクライナで生まれ育ち、まだ名前がついていないこの大きな雄豚はパウルのように「サッカーの秘密を知る超能力豚」とされており、欧州選手権が共同開催国のポーランドで開幕する6月8日から毎日午後4時にキエフ中心のフレシチャーチク通り(Khreshchatyk avenue)に設けられたファンゾーンで勝敗予想を行うという。
 
 ウクライナではライ麦のパンに乗せるなどして食べる、豚の脂身の塩漬けのサーロ (salo)が有名で、豚は国民に愛されている。(c)AFP

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