【2月14日 AFP】スコットランド・プレミアリーグのグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)は13日、かねてからの財政難により、エディンバラ(Edinburgh)の民事控訴院に対して破産管財人の管理下に入る意向を通知した。

 英歳入税関庁(Her Majesty's Revenue and Customs、HMRC)と裁判で係争中のレンジャーズは、敗れれば最高7500万ポンド(約92億円)を失うことになる。
 
 レンジャーズのオーナーを務めるクレイグ・ホワイト(Craig Whyte)氏は、「衝撃的な額であり、支払う術を持ち合わせていない」とコメントしている。2011年5月にレンジャーズを1ポンドで買収し、1800万ポンド(約22億円)の負債を完済すると宣言していたホワイト氏は、長期的に見て破産申請が最良の選択だとしている。

 また、レンジャーズは1月末に資金を手にするため、イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)にニキツァ・イェラビッチ(Nikica Jelavic)を売却している。

 レンジャーズは、同じグラスゴー(Glasgow)に本拠地を置くセルティック(Celtic)とともにスコットランド・プレミアリーグの2強を形成しており、そのライバル関係は英国のサッカー界でも随一の激しさを誇っている。

 現在レンジャーズは、首位に立つセルティックと勝ち点4差のリーグ2位につけているが、破産すればリーグ戦の勝ち点を10を剥奪されることになり、今季の優勝の可能性はついえることになる。(c)AFP/Alec Kennedy