【1月31日 AFP】ロシア・プレミアリーグのアンジ・マハチカラ(Anzhi Makhachkala)に所属する、元ブラジル代表のロベルト・カルロス(Roberto Carlos)がスペインのスポーツ紙マルカ(Marca)に対し、2012年いっぱいで現役を退くと語った。

 2002年サッカーW杯日韓大会(2002 World Cup)で優勝を飾り、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)などで活躍したロベルト・カルロスは、年内にスパイクを脱ぐと明かした。

 クラブで選手兼監督を務めるロベルト・カルロスは、「アンジでの選手としての契約は2013年6月で切れるが、この12月にプレーをやめる可能性がある。スレイマン・ケリモフ(Suleiman Kerimov)オーナーのアシスタントしてクラブで頑張ってきたが、オーナーから今後10年間のクラブの体制を作り上げるよう要請を受けた。けがをしているからではなく、私自身のスポーツ選手としてのキャリアがすでに完成しているからこの道に進んでいく。パルメイラス(Palmeiras)、インテル(Inter Milan)、レアル・マドリードで選手としやることは全てやってきた」とコメントした。

 1998年サッカーW杯フランス大会(1998 World Cup)でも決勝進出を果たしているロベルト・カルロスは、レアル・マドリードではジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏やロナウド(Ronaldo)氏らとともに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で3度の栄冠に輝き、スペインリーグでも3度の優勝を飾っている。

 サッカー人生の中で、特に思い出に残る試合をたずねられたロベルト・カルロスは、「私にとっても、マドリードのファンにとっても大きな意味があった。32年ぶりだったからね」と、チャンピオンズリーグ1997-98シーズンの決勝、レアル・マドリード対ユベントス(Juventus)戦を挙げた。レアル・マドリードは、この試合で勝利し、長く待たれていた通算7度目の優勝を飾った。

 また、「2つのゴールは忘れない。ひとつは(1997年のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup)の)フランス対ブラジルのフリーキック(FK)。変化が素晴らしかった。もうひとつはレアル・マドリード時代にCDテネリフェ (CD Tenerife)戦で決めたゴールだ(1997-98シーズンの試合で敵陣のゴールライン際からボールを曲げてゴールを奪った)」と、記憶に残る自身のゴールを挙げている。(c)AFP