【3月17日 AFP】日本サッカー協会(Japan Football AssociationJFA)は16日、東北地方太平洋沖地震を受け、日本代表の国際親善試合のうち25日に予定していたモンテネグロ代表戦(開催地:静岡)を中止し、29日のニュージーランド代表戦(同:東京)は開催地を大阪に移して親善試合に振り替えて行う方針を発表した。現在、ニュージーランド側と交渉しているという。

 JFAは親善試合中止について「被害の大きさ、電力などライフラインの不足、公共交通機関の混乱、スタジアムと来場される皆様の安全確保等を第一に考え、決断を下した」と説明。JFAの小倉純二(Junji Ogura)会長は「我々と同じく、大地震によって甚大な被害を受けたニュージーランドとチャリティーマッチを行いたい」と述べた。ニュージーランド代表が出場を見合わせた場合は、国内選手で編成したチームが日本代表と対戦するという。

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は、大阪での慈善試合で被災者を元気付けたいと話している。「被災地の方々を出来るだけ元気付けたい。この試合を、被災地の復興に向けた活動を支援していく最初のステップにしたい」

 また、代表主将を務めるドイツ・ブンデスリーガ1部VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)の長谷部誠(Makoto Hasebe)は「W杯(南アフリカ大会、2010 World Cup)もアジアカップ(Asian Cup)も、チームが一致団結して大きな力を発揮することができたのは、日本国中の皆さんが応援してくれたからこそ。その恩返しをしたい」と語っている。(c)AFP