【11月3日 AFP】サッカー・フランス代表のレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)前監督が、フランスサッカー連盟(French Football FederationFFF)に200万ユーロ(約2億2600万円)の退職金の支払いを求め、労働審判所に提訴したことが分かった。

 ドメネク氏はW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で代表チームを指揮していたが、大会期間中に選手が練習をボイコットするなど、チームは崩壊状態に陥り、1勝もできずに1次リーグで敗退していた。また、ドメネク氏は南アフリカとの1次リーグ最終戦で試合後にカルロス・アルベルト・パレイラ(Carlos Alberto Parreira)前監督との握手を拒んだため、FFFから批判されていた。

 ドメネク氏は「重大な過失」があったとして9月に解任された。解雇についてフランスの法律は被用者に重大な過失があった場合、雇用者は退職金を支払う義務がないとしているが、被用者は労働審判所に異議を申し立てることができる。

 ニュースサイトLePost.frによると、ドメネク前監督が退職金としてFFFに要求している金額は同氏の2年分以上の給与にあたるという。(c)AFP