【6月17日 AFP】サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で14日に行われたオランダ対デンマーク戦で、国際サッカー連盟(FIFA)の公式スポンサーではないビール会社の宣伝活動を行ったとして、オランダ人女性2人が逮捕・起訴された。オランダ政府は「ばかげた措置」だと、FIFAを強く非難している。

 FIFAが問題視する行為は、試合中に観客席で行われた。数十人の女性たちが、FIFAの規則を無視して、オランダのババリア(Bavaria)ビールが製品のおまけに付けたオレンジ色のシャツとミニスカートを身につけて観戦した。

 この宣伝活動に参加した南アフリカ人らも拘束されたが、FIFAは「活動を組織した」としてオランダ人女性2人だけを起訴した。

 これに対し、オランダのマキシム・フェルハーヘン(Minister Maxime Verhagen)外相は「スタジアムでオレンジ色の服を着たというだけで拘束されるというのはばかげている」と怒り心頭で、「違法な宣伝行為を問題にするのなら、まず関与した企業を相手に法的手続きを取るべきだ」と主張している。(c)AFP/Joshua Howat Berger