【2月26日 AFP】(27日記事更新、写真追加)スペイン1部リーグ・RCDエスパニョール(RCD Espanyol)は26日、所属する日本代表ミッドフィルダー(MF)の中村俊輔(Shunsuke Nakamura)が、Jリーグの横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)に移籍することで両クラブが合意したと発表した。

 エスパニョール側から移籍金は公表されていないものの、現地スペインのメディアは100万ユーロ(約1億2000万円)以上と報じている。

 2009年夏にスコットランド・プレミアリーグのセルティック(Celtic)からマリノスへの移籍を拒んだ中村は、エスパニョールと2年契約を結んでいた。

 スコットランドでは年間最優秀選手に選出され、エスパニョール入団会見が6000人のファンの前で行われた中村だったが、攻撃陣を牽引するイバン・デ・ラ・ペーニャ(Ivan De La Pena)やルイス・ガルシア(Luis Garcia)らとのポジション争いで定位置を確保できず、ベンチで多くの時間を費やした。

 1997年に横浜マリノス(現横浜F・マリノス)でプロデビューした中村は、2002年にイタリア・セリエAのレッジーナ(Reggina Calcio)に加入し、2005年にはセルティックへの移籍を果たした。

 これまでスペイン1部リーグでは、1999-2000シーズンにレアル・バジャドリード(Real Valladolid)でプレーした城彰二(Shoji Jo)氏をはじめ、西澤明訓(Akinori Nishizawa、エスパニョール、2000-2001)氏、大久保嘉人(Yoshito Okubo、マジョルカ(RCD Mallorca、2004-2005)の3人の日本人選手がプレーしているが、インパクトを残せず終わっている。(c)AFP