【12月15日 AFP】2008-09シーズンにスペイン1部リーグ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)、スペイン国王杯(Copa del Rey)の3冠を達成し、09-10シーズンは開幕から15戦無敗でリーグ首位に立っているFCバルセロナ(FC Barcelona)が、その素晴らしい2009年の終わりを迎えようとしている。

 RCDエスパニョール(RCD Espanyol)とのバルセロナ・ダービーを制し、本拠地カンプ・ノウ・スタジアム(Camp Nou stadium)で7戦全勝を記録したバルセロナは、2009年のリーグ戦日程を終了し、年間6個目のタイトルを目指して09クラブW杯(2009 FIFA Club World Cup)が行われているアラブ首長国連邦の首都アブダビ(Abu Dhabi)に旅立った。

 16日に行われるアトランテ(Atlante FC)との準決勝から大会に登場するバルセロナは、3冠とスペイン・スーパーカップ2009(Spanish Super Cup 2009)、UEFAスーパーカップ2009(UEFA Super Cup 2009)のトロフィーに同大会のトロフィーを加えようとしている。

 バルセロナのアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)は「勝ち取ったことがないので、僕らにとって非常に重要なタイトルであり、参加できることに興奮しています。歴史を作ることになるでしょうから、本当に勝ち取りたいです。ほとんどの対戦相手については未知数ですが、彼らがそれぞれの大陸王者であることを忘れてはいけないと思っています」と語っている。

 09-10シーズンが開幕して以降、バルセロナは欧州チャンピオンズリーグのグループリーグでルビン・カザニ(FC Rubin Kazan)に敗戦を喫した以外で黒星は無く、同大会ではもつれたグループリーグを首位通過し、国内リーグでも13勝2分けで首位に立っている。

 シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)は「チャンピオンズリーグで次にどこと対戦しようとも、僕は構わない。誰とでも対戦する準備はできているよ。決まった相手と今までと同じように戦うだけだ」とインタビューに答えている。

 今シーズンのバルセロナは、昨シーズンのようにゴール前を固めてくる相手チームを粉砕するまでには至っていない。ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、クラブW杯へむけて選手たちに疲労の兆候があることを認めている。

 バルセロナ・ダービーを1-0で勝利した後にグアルディオラ監督は「われわれは疲労している。それが顕著に出ているに違いない。練習量を少なくして休息をとり、優勝できるかどうかやってみよう。自動的に何かを手に入れることはできない。決勝に進出する権利を得なければならない」とコメントしている。

 2009年の世界年間最優秀選手(バロンドール、Ballon d’Or)に選出されたリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、足首の負傷によりエスパニョール戦を欠場しており、クラブW杯のでの出場が危ぶまれている。(c)AFP/Phil Seery