【11月22日 AFP】アイルランド・サッカー協会(Football Association of Ireland、以下FAI)が21日、フランスとの2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)欧州プレーオフの再試合開催を断念することを明らかにした。

 プレーオフ第2戦(18日)でフランスのウィリアム・ギャラス(William Gallas)の決勝点につながるプレーで同国のティエリ・アンリ(Thierry Henry)に明らかなハンドがあったとして、FAIは国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、以下FIFA)とフランスサッカー連盟(French Football Federation、以下FFF)に対して再試合を実施するよう働きかけていたが、FIFAとFFFは拒否していた。

 FAIのジョン・デラニー(John Delaney)会長は、「われわれは健全性を取り戻すために、再試合が行われるよう最大限の努力を尽くしたが、残念ながらフランスサッカー連盟は耳を傾けてはくれなかった。間違いなく、今回の問題でフェアプレーに対する信頼は損なわれた。心から深く失望しているが、選手やファン、アイルランド国民からのサポートと、同様に連帯感を示してくれたフランスの人たちに感謝している。われわれは今回のような不正行為が繰り返されることがないよう今後もFIFAに対して働きかけていく」と話した。(c)AFP