アイルランド フランス戦の判定を不服としてFIFAに再試合を要求
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【11月20日 AFP】アイルランド・サッカー協会(Football Association of Ireland、FAI)は19日、18日に行われた2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)欧州プレーオフのフランス戦でティエリ・アンリ(Thierry Henry)に明らかなハンドがあったとして、国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、FIFA)に再試合の実施を要求し、この問題が外交摩擦に発展する可能性を示唆した。
アイルランドのブライアン・カウエン(Brian Cowen)首相はFAIをサポートする意向を明らかにし、EUサミットでフランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領にこの問題を提起することを約束した。
18日の試合の映像ではアンリが手を使ってボールを止めたことが認められ、アンリはこのプレーの後でウィリアム・ギャラス(William Gallas)の決勝点をアシストし、フランスは本大会出場を決めている。
FAIは声明で「審判の明らかな誤審により得点が認められ、競技の品位が損なわれた。われわれは現在、FIFAにこの試合の再試合を開催するよう働きかけている」と発表している。
騒ぎが大きくなる中でフランスのフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)首相は、「フランス政府もアイルランド政府も連盟に干渉するべきではない」とコメントし、アイルランド政府がFIFAの問題に介入するべきではないとの見解を示している。
FIFAはFAIから抗議の書簡を受け取ったことを認めているが、この問題に関する決定がいつ下されるかについては言及していない。
18日にW杯出場32か国が決定し、12月4日にはケープタウン(Cape Town)で本大会の組み合わせ抽選会が開催され、さらに各クラブチームの日程が過密になっていることから、アイルランドの再試合の要求が認められる可能性は低いものと見られている。
また、FAIはFIFAが2005年に「審判に技術的なミスがあった」としてW杯予選のウズベキスタン対バーレーンの試合結果を無効としたことを指摘しているが、FIFAは今回とは「まったく異なった」ケースとしている。
FAIのジョン・デラニー(John Delaney)会長は、FAIがフランスサッカー連盟(French Football Federation、FFF)にも再試合を求める書簡を送ったことを明らかにし、FIFAに対して行動を起こすよう呼びかけている。
デラニー会長は「FIFAがフェアプレーと品位を重んじているのであれば、今回のことは歩みを前に進めるチャンスだ。フランスサッカー連盟は自分自身を見つめ、状況を考える必要がある」と語っている。
また、アンリについてデラニー会長は、1986年W杯メキシコ大会のイングランド戦で起きたディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)現アルゼンチン代表監督の「神の手」を引き合いに出し、「ティエリ・アンリはフランスのキャプテンであり、素晴らしい選手だが、1986年のマラドーナと同じように記憶されたいのであろうか?今回のハンドで名を残したいのであろうか?」と語っている。
アイルランドのジョバンニ・トラパットーニ(Giovanni Trapattoni)監督は、「再試合は不可能だ」としてFIFAが再戦を認めるとは考えていないが、「こういった重要な試合では優秀な審判が必要だ。極めて優秀な審判がね」と語り、どのような過程でマーティン・ハンソン(Martin Hansson)主審に担当が決まったかを説明するようFIFAに求めている。
また、アンリについてトラパットーニ監督は「彼に『手で触った』と言う義務はない」とコメントし、非難を口にしていない。
なお、アンリ自身もハンドを認めているが、「責任は審判にある」と語っている。(c)AFP/Andrew Bushe
アイルランドのブライアン・カウエン(Brian Cowen)首相はFAIをサポートする意向を明らかにし、EUサミットでフランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領にこの問題を提起することを約束した。
18日の試合の映像ではアンリが手を使ってボールを止めたことが認められ、アンリはこのプレーの後でウィリアム・ギャラス(William Gallas)の決勝点をアシストし、フランスは本大会出場を決めている。
FAIは声明で「審判の明らかな誤審により得点が認められ、競技の品位が損なわれた。われわれは現在、FIFAにこの試合の再試合を開催するよう働きかけている」と発表している。
騒ぎが大きくなる中でフランスのフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)首相は、「フランス政府もアイルランド政府も連盟に干渉するべきではない」とコメントし、アイルランド政府がFIFAの問題に介入するべきではないとの見解を示している。
FIFAはFAIから抗議の書簡を受け取ったことを認めているが、この問題に関する決定がいつ下されるかについては言及していない。
18日にW杯出場32か国が決定し、12月4日にはケープタウン(Cape Town)で本大会の組み合わせ抽選会が開催され、さらに各クラブチームの日程が過密になっていることから、アイルランドの再試合の要求が認められる可能性は低いものと見られている。
また、FAIはFIFAが2005年に「審判に技術的なミスがあった」としてW杯予選のウズベキスタン対バーレーンの試合結果を無効としたことを指摘しているが、FIFAは今回とは「まったく異なった」ケースとしている。
FAIのジョン・デラニー(John Delaney)会長は、FAIがフランスサッカー連盟(French Football Federation、FFF)にも再試合を求める書簡を送ったことを明らかにし、FIFAに対して行動を起こすよう呼びかけている。
デラニー会長は「FIFAがフェアプレーと品位を重んじているのであれば、今回のことは歩みを前に進めるチャンスだ。フランスサッカー連盟は自分自身を見つめ、状況を考える必要がある」と語っている。
また、アンリについてデラニー会長は、1986年W杯メキシコ大会のイングランド戦で起きたディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)現アルゼンチン代表監督の「神の手」を引き合いに出し、「ティエリ・アンリはフランスのキャプテンであり、素晴らしい選手だが、1986年のマラドーナと同じように記憶されたいのであろうか?今回のハンドで名を残したいのであろうか?」と語っている。
アイルランドのジョバンニ・トラパットーニ(Giovanni Trapattoni)監督は、「再試合は不可能だ」としてFIFAが再戦を認めるとは考えていないが、「こういった重要な試合では優秀な審判が必要だ。極めて優秀な審判がね」と語り、どのような過程でマーティン・ハンソン(Martin Hansson)主審に担当が決まったかを説明するようFIFAに求めている。
また、アンリについてトラパットーニ監督は「彼に『手で触った』と言う義務はない」とコメントし、非難を口にしていない。
なお、アンリ自身もハンドを認めているが、「責任は審判にある」と語っている。(c)AFP/Andrew Bushe