【7月20日 AFP】（写真追加、一部修正）サッカー親善試合、ロサンゼルス・ギャラクシー（Los Angeles Galaxy）対ACミラン（AC Milan）。試合は2-2の引き分けに終わった。

　ミランへ期限付きで移籍していたデビッド・ベッカム（David Beckham）は、ギャラクシー復帰後初めて迎えた本拠地での試合で自身に不満を抱くギャラクシーのサポーターから手厳しい歓迎を受けた。

　当初の移籍期限を延長してミランにとどまったことで米メジャーリーグサッカー（Major League Soccer、MLS）のシーズン前半戦を欠場したベッカムは、試合前の選手紹介、試合序盤のボールタッチの度にブーイングの対象となった。

　前半を終えてピッチを後にする際にベッカムは、自身に対する否定的な横断幕が掲げられるスタンドの一角に近づくと、何かを叫んだようだった。ある1人のファンは観客席から飛び降り、警備員に拘束されてピッチから連れ出されている。

　試合後のテレビインタビューでベッカムは、「ほとんどのファンは素晴らしかった。ほんの1人か2人だったんじゃないかな。まぁ予想はしていたよ。ある程度は覚悟していた。時として度を越してしまうこともある。過去にも何度かあったしね」と語っている。

　試合は前半16分にチアゴ・シウバ（Thiago Silva）のヘディングシュートが決まりミランが先制したが、同30分にアラン・ゴードン（Alan Gordon）のゴールでギャラクシーが追いついた。

　後半に入り、ミランは後半16分に完璧なタイミングでペナルティーエリア内に走り込んだフィリッポ・インザーギ（Filippo Inzaghi）がゴールを決めて勝ち越したが、同20分に再び追いつかれた。

　ギャラクシーの同点ゴールは、多くの選手が前半だけで退く中、後半も出場したベッカムのコーナーキックから生まれたものだった。

　ベッカムは、自身をブーイングで悩ませたサポーターが位置するスタジアムの一角へ意図的にゆっくり歩み寄ると、正確なキックでブライアン・ジョーダン（Brian Jordan）の同点ゴールをアシストし、批判的なサポーターが集まるスタンドを振り返った。

　同30分に途中交代したベッカムは、自身に肯定的なサポーターが位置するスタンドに手を振ってベンチに下がった。(c)AFP