【6月24日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は23日、コンフェデレーションズカップ2009(Confederations Cup 2009)の大会運営には満足しているが、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)までに解決しなければならない問題があることを認めた。

 アフリカ大陸初のW杯開催を2010年に控え本番前のリハーサルとなる今大会は、序盤こそ客足は鈍かったが、ファンに受け入れられた。しかし、交通手段やホテルの客室数不足といった懸念が残っている。

 FIFAのジェローム・ヴァルケ(Jerome Valcke)事務局長は「コンフェデレーションズカップはW杯ではない。運営サイドがどのように事を運ぶかを見るリハーサルです。今のところは大いに満足してます。われわれは自身を見失うことなく、そこにある問題を理解しております、そして南アフリカがこのような大会を開催する能力があることを世界は知るであろう」と語った。

 また、ヴァルケ事務局長は、南アフリカ、イラク、ブラジル、スペイン、ニュージーランド、米国、イタリア、エジプトの参加国が大会主催者とこれまでに受けた歓迎に満足していると述べている。

 FIFAの懸念事項には、混沌とした状況で乗客がバスに長蛇の列を作るパーク・アンド・ライド方式(最寄の駅・バスの停留所まで車で行き、駐車場に車を止めて公共交通機関を使用するシステム)がある。交通機関についてヴァルケ事務局長は「全てが完璧に機能しているわけではないと分かっている。W杯期間中にはより多くの訪問者が見込まれる、メディアやファンのためにシステムを練り直す必要がある。これはわれわれのリストの上位にある重要な問題だ」と語っている。

 2010年に南アフリカへ向かうファンの最大の関心は治安情勢である。、エジプト代表とブラジルの代表が滞在するホテルで盗難が起きたが、FIFAは治安に関して事前の準備に満足感を示している。ヴァルケ事務局長は「大会前にメディアで最も大きな話題だった治安の問題は、これまで素晴らしい対応がなされている。警察と政府はとても協力的であり、この点では彼らにお礼を言いたい」と語っている。(c)AFP