【2月10日 AFP】(一部訂正)フランス代表との親善試合を11日に控える、サッカーアルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)監督が9日、自分自身のままでありたいと語った。

 2008年10月、驚きの監督就任からアルゼンチンサッカー協会(Asociacion del Futbol ArgentinoAFA)に対し自分の意思を押し通しているマラドーナ監督は、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の本大会出場に向け、誰かの真似をしたくないとの見解を述べた。

 現役当時のマラドーナ監督を代表チームでデビューさせ、1978年のW杯ではアルゼンチンを優勝に導いたセサール・ルイス・メノッティ(Cesar Luis Menotti)氏と1986年のW杯でアルゼンチンを優勝に導いたカルロス・ビラルド(Carlos Bilardo)氏のどちらに近いものを感じるかと、質問を受けたマラドーナ監督は「ビラルドの戦術面、メノッティのモチベーション。その2つが合わされば完璧を意味する。メノッティは自分の間合いを持っていて、ビラルドもまた自分の間合いを持っていた。そして、私は自分自身の間合いを持ちたい。私は本物でありたい、自分自身でありたい、誰の真似もしたくはない」とし、2人のどちらかを選ぶことは難しいと語った。

 また、マラドーナ監督は「(キャリアをスタートさせたアルヘンティノス・ジュニアーズ(Argentinos Juniors)での最初の監督の)ミゲル・アンヘル・ロペス(Miguel Angel Lopez)が教えてくれたことのように、私を指導してくれた監督が教えてくれた、ためになることはしっかりと胸に刻んでおかなければならない。彼が言ったことは全て覚えている。そしてそれは全て正しいことだった」と語っている。

 自身の後継者として自ら指名したリオネル・メッシ(Lionel Messi)に関して、力を最大限に引き出すことができるかと問われたマラドーナ監督は「彼にはストライカー、パサー、全てを望む。彼の最高のポジションは(メッシの所属する)FCバルセロナ(FC Barcelona)でのポジション、ボールを求めてサイドラインを攻め込む右サイドだ。そこが彼が一番やりやすいと感じるポジションだ。自分のペースでボールを持ったら彼に任せ、試合中は思うようにやらせるべきだ」と語っている。しかし、マラドーナ監督は、メッシに対しては何か違ったプレーを求めることに夢中になってしまうだろうとも語っている。(c)AFP/Pablo San Roman