【1月31日 AFP】サッカー日本代表の岡田武史(Takeshi Okada)監督は30日、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)アジア最終予選のオーストラリア戦(2月11日)に向けたメンバーを発表し、スコットランド・プレミアリーグのセルティック(Celtic)に所属する中村俊輔(Shunsuke Nakamura)ら海外のクラブに在籍する選手5人が招集された。

 岡田監督は、ドイツ・ブンデスリーガ1部フランクフルト(Eintracht Frankfurt)の稲本潤一(Junichi Inamoto)、VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)の長谷部誠(Makoto Hasebe)と大久保嘉人(Yoshito Okubo)、フランス・リーグ1サンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)の松井大輔(Daisuke Matsui)ら海外組を、ホームの横浜国際総合競技場(Yokohama International Stadium)で行われるオーストラリア戦に招集している。

 岡田監督は「オーストラリアはアジアのトップレベル。アジアでオーストラリアのようにしっかりとした個人技術を持ったチームはない。我々はチームに磨きをかけているので、こういう素晴らしいチームにも勝てる」と語っている。

 最終予選でオーストラリアは3戦全勝の勝ち点9でグループAの首位に立っており、次いで勝ち点7の日本、勝ち点4のカタール、勝ち点1のバーレーンとウズベキスタンが続いている。

 各グループの上位2チームがW杯南アフリカ大会への出場権を獲得し、3位はオセアニア地区予選1位とのプレーオフに回る。

 海外組を2人のみ招集した28日の第15回アジアカップ(AFC Asian Cup 2011)最終予選で日本は、バーレーンに0-1で敗れており、メディアの岡田監督に対する新たな解任の声を生む結果となった。

 2007年11月に脳梗塞(こうそく)で倒れたイビチャ・オシム(Ivica Osim)前監督の後任として代表の指揮官に就任した岡田監督は「敗戦から学ぶことはあるが、負けたからといって戦術を変えることはない。オーストラリア戦では最善を尽くすのみ」と語っている。

 また、岡田監督は中村俊輔を除く多くの海外組の選手が、2月4日に行われるフィンランドとの親善試合の前に合流することに疑念を抱いている。

 岡田監督は「(7日に行われるスコッティッシュカップ(The Homecoming Scottish Cup 08-09)で)セルティックは3部チームとの対戦なので、俊輔だけは早くチームに合流するだろう。セルティックが彼の早期合流に同意することを期待している」と語っている。

 なお、左ひざを故障していた田中マルクス闘莉王(Marcus Tulio Tanaka)が復帰し、川口能活(Yoshikatsu Kawaguchi)と楢崎正剛(Seigo Narazaki)の両GKは故障のため招集されていない。

 日本代表メンバーは以下の通り

■GK
都築龍太(Ryota Tsuzuki
川島永嗣(Eiji Kawashima
菅野孝憲(Takanori Sugeno

■DF
寺田周平(Shuhei Terada
中澤佑二(Yuji Nakazawa
高木和道(Kazumichi Takagi
田中マルクス闘莉王
駒野友一(Yuichi Komano
長友佑都(Yuto Nagatomo
安田理大(Michihiro Yasuda
内田篤人(Atsuto Uchida

■MF
中村俊輔
橋本英郎(Hideo Hashimoto
稲本潤一
遠藤保仁(Yasuhito Endo
中村憲剛(Kengo Nakamura
松井大輔
今野泰幸(Yasuyuki Konno
長谷部誠
香川真司(Shinji Kagawa

■FW
玉田圭司(Keiji Tamada
巻誠一郎(Seiichiro Maki
大久保嘉人
田中達也(Tatsuya Tanaka
岡崎慎司(Shinji Okazaki

(c)AFP/Hidenori Fukuo