【12月16日 AFP】08クラブW杯(FIFA Club World Cup Japan 2008)に出場するマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United、イングランド)の朴智星(Park Ji-Sung、パク・チソン)は、アジアサッカーが大きく発展しており、準決勝で対戦するガンバ大阪(Gamba Osaka、日本)を甘く見てはならないとチームメイトに対して警告した。

 Jリーグの京都パープルサンガ(Kyoto Purple Sanga、現京都サンガF.C Kyoto Sanga FC)で3シーズンを過ごし、2003年には当時PSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)を率いていたフース・ヒディンク(Guus Hiddink)氏に引き抜かれた朴はその後、マンチェスター・ユナイテッドに移籍を果たした。

 国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)のウェブサイト上で、朴は「京都には楽しい思い出がたくさんある。日本全般についても。京都にいたとき、クラブはJリーグに昇格して、天皇杯でも優勝した。日本に戻れるのはとても嬉しい。成長しずっと良い選手になったのを見せたい」と語っている。

 今でもJリーグに関心を持っている朴は、欧州とアジアの実力差を認めたものの、その差は縮まっていると考えている。

 「過去10年間でのアジアサッカー界の進歩には驚く。欧州とアジアとでは実力の上で大きな差があるけれども、その差は年々小さくなってきている。その大きな要因は、何人ものアジア人選手がヨーロッパでプレーしていることだと思う。欧州に移籍した選手は、新しいスキルを学び、貴重な経験を積んでいる。アジアの選手には、欧州への移籍を強く勧める。個人としても強くなれるし、アジアのサッカーにも貢献出来るから」と朴は語る。

 朴はホームで大きなサポーターの声援を受けるアジア王者のガンバ大阪との試合が難しい試合になると予想しているが、21日に行われる決勝戦にチームが進むことに期待を寄せている。朴は「ガンバとの試合は難しい試合になる。12月には非常に多くの試合があったし、日本までの長旅をしなければならない。さらに9時間の時差にも対応する必要がある。ただ、ユナイテッドはこれまでアジアで2、3度プレーしたことがある。日本の冬は英国と似ているから、他のチームのような寒さ対策は必要ない。日本では僕たちがイングランドで、そして欧州で、どうして王者に君臨できるかを示すつもりだ」と語っている。(c)AFP