【9月23日 AFP】24日に行われるサッカーAFCチャンピオンズリーグ2008(AFC Champions League 2008)準々決勝第2戦では、実力が均衡しているため全てのチームは悲観的にはなっていない。

 日本のガンバ大阪(Gamba Osaka)は、アウェーで行われたアル・カラマ(Al-Karama)との第1戦を2-1で勝利しており、準決勝進出に一番近い位置にいる。ガンバは後半の残り20分間で山口智(Satoshi Yamaguchi)と山崎雅人(Masato Yamazaki)がゴールを決めて逆転し貴重な勝利を挙げた。24日に行われる第2戦でも選手たちに同じ決断力を求める西野朗(Akira Nishino)監督は「第1戦が終わり、アル・カマラの強みと弱点が分かった。大阪で勝つために彼らを研究するつもりだ。アル・カマラはまったく弱いチームではない。しかし、我々は今日の内容から次の試合でも勝利しようという多くのモチベーションを得た」と、語っている。

 アデレード・ユナイテッド(Adelaide United)のアウレリオ・ヴィドマー(Aurelio Vidmar)監督は、アウェーでの鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)戦を1-1で引き分けたことで選手に安心しないよう釘を刺した。アデレードは前半38分に主将のトラヴィス・ドッド(Travis Dodd)がゴールを決めて貴重な得点を挙げた。ヴィドマー監督は「チーム全体がうまく機能していたが、2試合制なのでまだまだしなければならないことが多くある。チーム全体の質の高さに満足出来た。今シーズンで一番激しく動いていた」と試合を振り返っている。

 一方、愛国心の強いオーストラリアファンの前で試合に臨むアントラーズのオズワルド・オリヴェイラ(Oswaldo Oliveira)監督は、チームのベスト4進出を信じ、選手にはゴール前での冷静さを求めた。オリヴェイラ監督は「我々には得点を奪い試合に勝つための十分なチャンスがあったと思う。彼ら(アデレード)は非常に優れたチームです。強いチームだが我々は勝つために戦う」と語っている。

 クウェートのアル・カディシア(Al Qadsiya)は前回大会王者の浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)との第1戦を3-2で勝利しアウェーでの第2戦に挑むが、モハッメド・イブラヒム(Mohammed Ibrahim)監督はリードを守り抜くことが簡単なことではないことを心得ている。イブラヒム監督は「第2戦も厳しい戦いになると考えている。浦和レッズが簡単に屈することが無いのは確かです。彼らは強いチームでプロフェッショナルだ。しかし、準決勝に進出するため我々の努力を倍加させていく。我々にとっては挑戦だが、困難を乗り切れることは証明している」と第2戦への抱負を語っている。

 一方、レッズは2点のアウェーゴールを奪いアドバンテージを持っている。ゲルト・エンゲルス(Gert Engels)監督は、そのアウェーゴールが埼玉での第2戦で決め手になると考えている。エンゲルス監督は「ホームでは1-0で勝てばそれで良い。私にはチームがそれをやれるという自信がある」と語っている。レッズは第1戦で退場処分となった堀之内聖(Satoshi Horinouchi)が出場停止となっているが、エンゲルス監督は「確かに我々はレッドカードを受けたので1人変更しなくてはならないが、大規模な変更は必要ないと思う」と語り、スターティングメンバーの大幅な変更はないとしている。(c)AFP