【8月25日 AFP】日本サッカー協会(Japan Football AssociationJFA)は25日、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)アジア最終予選の初戦となるアウェーでのバーレーン戦に向けてサッカー日本代表の招集メンバーを発表し、スコットランド・プレミアリーグのセルティック(Celtic)に所属する中村俊輔(Shunsuke Nakamura)らが選出された。

 9月6日に行われるバーレーン戦に向けて招集されたメンバーでは、日本代表として78試合に出場し21得点を記録している中村を筆頭に、ドイツ・ブンデスリーガ1部のフランクフルト(Eintracht Frankfurt)に所属する稲本潤一(Junichi Inamoto)、VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)の長谷部誠(Makoto Hasebe)、フランス・リーグ1のサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)所属の松井大輔(Daisuke Matsui)ら欧州のクラブでプレーしている4選手が招集されている。

 また、8月20日に行われた親善試合のウルグアイ戦で06サッカーW杯以来の代表復帰を果たしたドイツ・ブンデスリーガ1部のVflボーフム(Vfl Bochum)の小野伸二(Shinji Ono)の招集は見送られた。

 記者会見に臨んだ岡田武史(Takeshi Okada)監督は「初戦のバーレーン戦というのは非常に大きな意味を持っていると思います。このメンバーに関しては、バーレーンでの暑さや、そういったものに対して慣れている、またはその中で戦える選手、それとともに我々のコンセプトをある程度理解している選手、ということで決めました。何とか、ここに出ているメンバー、プラス数名のメンバーで、けが人なく行けることを願っていますし、このメンバーで大事な初戦に結果を出したいと思います」と話した。

 2008年3月にアウェーのマナマ(Manama)で行われたアジア3次予選で、日本はバーレーンに0-1で敗戦を喫している。慎重で守備的な戦いを見せた岡田監督の戦術は批判の的となったが、6月にホームで行われた試合ではそのバーレーンを1-0で下し、組1位で3次予選突破を決めている。

 岡田監督は、3月のバーレーン戦と暑さやピッチの状態に違いがあるだろうとの見解を示し、「今までのことは全く関係ないですから。我々の最初の目標としてW杯に出場するために初戦は非常に大事。この試合に全戦力をかけなければいけない」と語っている。

 日本代表は9月2日にバーレーンに向けて出発し、当地で欧州組の選手と合流する。

日本代表メンバーは以下の通り

■GK
川口能活(Yoshikatsu Kawaguchi
楢崎正剛(Seigo Narazaki
西川周作(Shusaku Nishikawa

■DF
中澤佑二(Yuji Nakazawa
高木和道(Kazumichi Takagi
田中マルクス闘莉王(Marcus Tulio Tanaka
駒野友一(Yuichi Komano
阿部勇樹(Yuki Abe
長友佑都(Yuto Nagatomo

■MF
中村俊輔
稲本潤一
遠藤保仁(Yasuhito Endo
中村憲剛(Kengo Nakamura
松井大輔
今野泰幸(Yasuyuki Konno
長谷部誠

■FW
玉田圭司(Keiji Tamada
巻誠一郎(Seiichiro Maki
佐藤寿人(Hisato Sato
田中達也(Tatsuya Tanaka

(c)AFP/Hidenori Fukuo