【7月1日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)の決勝戦でスペインに0-1で敗れ準優勝に終わったドイツ代表が6月30日に凱旋帰国し、首都ベルリン(Berlin)に集まった大勢のファンは欧州制覇にあと一歩だった英雄たちに国旗を振って出迎えた。

 「間違いなくその価値がある」とする決勝戦をベルリンで観戦するために4時間かけてノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州から車で駆けつけた24歳の学生Richardさんは、「例え準優勝でも祝福する価値はある」と語っている。

 また、ブランデンブルク門(the Brandenburg Gate)でミヒャエル・バラック(Michael Ballack)やバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)をはじめドイツ代表を迎えた約10万人の1人であるRichardさんは、「たくさんの人が試合のためにベルリンに駆けつけ、今はチームを迎えるためにここに残っている」と語っている。

 ザ・ホワイト・ストライプス(the White Stripes)の音楽と共にステージに登場したヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、「スペインは大会を通じてとても素晴らしいチームだった。我々は彼らのクオリティーを認めなければならない」とルイス・アラゴネス(Luis Aragones)監督が率いたスペイン代表に賛辞を送ったが、一方で「スペインが再び勝ち上がったら我々が倒す」と付け加え、次回の対戦ではスペインを返り討ちにすることを誓った。

 また、チェルシー(Chelsea)とバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の決勝で2度も敗れているバラックは、決勝での敗戦は「いつも辛い」としながらもファンのサポートに敬意を表した。キャプテンのバラックは「ほとんど全ての試合で我々のサポーターが大多数を占めた。これはチームにとって重要なことだ。我々はまだ若いチームであり、試合中の困難な状況でサポートを受けることは本当にとても大切なことだ。本当に多くの試合がファンタスティックだった」と語っている。(c)AFP/Anne Padieu