【6月30日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)決勝でスペインに0-1で敗れたドイツ代表のゴールキーパー、イェンス・レーマン(Jens Lehmann)は、チームがショックを受けていることを認めた。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)を退団し、ドイツ・ブンデスリーガ1部のシュツットガルト(Stuttgart)と1年契約を交わしたレーマンは、決勝で数々のセーブを記録したが、前半33分にドイツのディフェンスラインを破ったフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)の前では無力だった。

 レーマンは「今から大きな失望がやって来るだろう。現在は最初のショックを受けている段階だ。負けたときの問題は、何か間違いを犯したのではないかと人生を振り返ることだ。条件付けは敗者の敵だ。『こうすべきだったのではないか』、『うまくやれたのではないか』と自問することになる。決勝に到達するだけで本当に大きな努力を払ったので、我々は祝福されるべきだ。今は失望を押し殺す必要がある」と語っている。

 また、決勝で代表通算61試合目の出場を果たしたレーマンは、今大会が最後の欧州選手権であり、代表からの引退を考えることになるとしている。

 レーマンは「今大会は間違いなく私の最後の欧州選手権だが、もし私が他の決断を下すのであれば監督とチームメイトに最初に知らせることになる」と語っている。

 また、トーレスにスペースを与え決勝点を許したフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)は、ミスがあまりに多すぎたことがドイツの敗因だったと語っている。

 負傷により前半でベンチに退いているラームは「前線で上手くプレーできなかった。チャンスを作ることができず、また多くのミスを犯しすぎた。タイトル獲得を目指し成功を収めることはできなかったが、我々はこれからの数日間で将来に目を向けることになる。我々には2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の欧州予選がある」と語っている。(c)AFP