【6月25日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているドイツ代表の主将ミヒャエル・バラック(Michael Ballack)は、25日に行われるトルコとの準決勝は「大変な」戦いになると予想している。

 トルコの選手のうち出場停止や怪我により9人が欠場するため、ドイツが圧倒的に決勝戦進出に近い。しかしファティ・テリム(Fatih Terim)監督が率いるトルコは、準決勝までにスイス、チェコ、クロアチアを逆転で下してきたため、「逆転のトルコ」との評判を得ている。

 バラックは「トルコは決して諦めない姿勢を見せてきた。トルコの適応能力と最後まで戦い続ける姿勢はよく知られている。厄介な相手になると予想しているので、どちらが(決勝進出の)本命というわけではない。トルコは、チェコとスイスに加え、我々に勝利したクロアチアを破っている。恐れる必要はないが、自信を持ちすぎることは危険だ」と語り、ドイツが有利との位置づけに否定的な見解を示した。

 バラックは、トルコ戦に向けチームがどれほどの集中力を持っているのかを懸命に主張した。バラックは「どんな相手に対しても過小評価はしない、しかしチームが頻繁にそのような質問をされるのは問題だ。クロアチア戦でのパフォーマンスは悪かった。相手を甘く見ていたわけではない。チームのモチベーションが足りなかっただけであり、うまくいかない日だった。フットボールに関しては、華やかさは保証できないが、我々が全力を尽くして試合に臨むことは約束できる。トルコはマンマークで守備的に、そしてカウンターを狙ってくるだろう。おそらくポゼッションは我々が上回るが、どうなるかはそのときまで分らない」と語っている。

 ドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督が伝統的な4-4-2のフォーメーションか、3-2で勝利した準々決勝のポルトガル戦で用いた4-5-1のどちらのフォーメーションを採用するかは決めかねている上に、16日に行われたオーストリア戦で肋骨(ろっこつ)を骨折したトルステン・フリンクス(Torsten Frings)の出場に関しての疑問もある。

 バラックは「トルステンは回復した。ここ2回のチーム練習に参加している。痛みはもうないので、彼がプレーを望むならば問題ないだろう。我々は柔軟性に富んだ練習を行ってきたので、フォーメーションを変えるのは難しいことではない。4-4-2は知っている。4-5-1は慣れていなかったが、うまく機能した。これから準決勝を戦うので、これ以上手の内を明かすことはできない」と語っている。(c)AFP/Ryland James