【6月16日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているイタリア代表のゴールキーパー、ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は15日、17日に行われるフランスとのグループリーグ最終戦は、両チーム共に白星が必要なために「命を懸けた試合」になるとの見解を示した。

 ブッフォンは「我々がオランダとの初戦で喫したような敗戦を味わった人は、プライドを奮い立たせなければならない。ルーマニア戦にはそのようにして臨んだ。チームは最後の最後まで戦力を尽くし、ユニフォームは汗でびっしょり濡れていた。それは勝ち点3を獲得するために、チームができる限りのことをした証拠だ」と語っている。

 ルーマニアと引き分けたイタリアは、フランス戦での勝利を目指すが、それでもルーマニアがオランダ戦に勝利した場合には、フランス戦での勝利は無駄になってしまう。

 ブッフォンは「フランスも我々と同じように、2試合を終えて1ポイントしか獲得できてないことを驚いているだろう。それでも我々の試合内容は良かったので、フランスよりも我々の方が良い状態にあると思う。準々決勝進出のチャンスは大いにある。あと1試合なので、まるで決勝戦のように感じている。チームは復調の兆しを見せているが、オランダ戦の敗戦からフランスがどれほど復調しているのかに注意しなければならない。余計なことは考えずに試合に集中するだけだ。命を懸けて試合に臨むことになる。我々はまぐれで世界王者になったのはではない。プレッシャーを感じるのは当然だが、試合が待ち遠しい。いちかばちかの試合では選手の活躍が勝敗を左右するが、選手たちはこの種の試合を求めている」と語っている。

 またオランダがルーマニアに勝利をプレゼントすることはないとの見解を示すブッフォンは「オランダとルーマニアの試合は本気の試合になると思っている。ルーマニアは命を懸けた試合に臨むことになる」と語っている。

 決勝トーナメントに進出すればオランダにリベンジするチャンスが訪れるかもしれないことを念頭に置いたブッフォンは「グループリーグでの結果を考慮すると、(オランダ代表の)マルコ・ファン・バステン(Marco van Basten)監督は、準決勝でイタリアかフランスと対戦したいと思っているだろう」と語っている。

 オランダ戦ではオフサイドのように見えたオランダのゴールが認められ、ルーマニア戦ではイタリアのゴールが取り消されるなどしたため、イタリア代表は審判の水準に不満を抱えているが、ブッフォンは、フランス戦ではリュボス・ミヘル(Lubos Michel)氏が主審を務めることを高く評価している。

 ブッフォンは「ミヘル氏のような人物が主審を務めることは良いことだ。13日の試合では、残り8分のところでイタリア行きの飛行機に乗り込むところだった。しかし我々はまだこの場にいる。これはよい兆候だと思う」と語っている。(c)AFP