【6月15日 AFP】(一部修正)サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているフランス代表のレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督は14日、13日に1-4と敗れたオランダ戦でカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)を起用しなかったことに対する論争を収めようとした。

 驚くことに、ドメネク監督はニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)を途中交代でピッチに送り出した。さらに驚いたことにドメネク監督は、この試合が代表通算4試合目と経験の浅いバフェタンビ・ゴミス(Bafetimbi Gomis)を途中交代で起用した。12試合に出場しているベンゼマは、ベンチに置かれたままだった。

 ドメネク監督は「オランダを難しい状況に留め、ピッチ中央の3人を生かせる選手が必要だった。私はピッチ全体でより多く動くことをチームに求めた。選手起用についての事情、若い選手であるということ、組織としての問題、相手のリズムを崩すプレーが必要だということを考慮した。自分がいつも正しいとは言っていない。カリムの出場時間を合計した場合、彼が最もプレー時間が少ない選手なわけではない。選手起用については話し合っている。若い選手たちに対しチームになじませるために気をかけなければならない」と語っている。

 ベンゼマは0-0に終わったルーマニアとのグループリーグ初戦で途中出場したが、目立った活躍を見せることはできなかった。一方のゴミスは、5月27日のエクアドルとの親善試合でジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏以来となる代表デビュー戦での2ゴールを記録したが、それ以降は目立った活躍を見せていない。(c)AFP