【6月14日 AFP】(記事更新、写真追加)サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)グループC、オランダ対フランス。試合はオランダが4-1で快勝し、2連勝で準々決勝進出を決めた。

 自国開催となった2000年大会の王者フランスから4点を奪い初戦に続いて理想的なスタートを維持したオランダに対し、フランスはグループリーグ敗退の危機に立たされた。

 先発したディルク・カイト(Dirk Kuyt)とウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)に加え、途中出場のロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)とアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が得点を記録したオランダは、グループAのポルトガルとグループBのクロアチアに続いて8強入りを決めた。

 ルーマニアと引き分けた初戦に続き、オランダには敗れたフランスにとって、06サッカーW杯ドイツ大会で引退したジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)抜きで臨む最初の主要大会は悪夢と化し、グループリーグ突破のためには最終戦で世界王者のイタリアを倒さなければならなくなった。

 2試合を終えて勝ち点1のフランスが準々決勝に進出するためには、17日の最終戦でイタリアを破る必要があるだけではなく、オランダが同じく2試合を終えて勝ち点2のルーマニアを破るよう祈らなければならない。

 得点を挙げることなくスコアレスドローに終わったルーマニア戦からメンバーを入れ替えてオランダ戦に臨んだフランスのレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督は、試合後に「運命が自らの手の中にある限り我々は(グループリーグを)通過することができる。あきらめてはならない。(イタリア戦では)我々のできる最高レベルの試合をしなければならない」と語っている。

 また、先発に復帰しフランスの唯一の得点を記録したティエリ・アンリ(Thierry Henry)は「恥ずかしいよ。(1点差に詰め寄った)1-2の時点で我々はオランダに不安を抱かせたが、彼らは直後のリスタートから3点目を奪った」と語っている。

 一方、オランダのマルコ・ファン・バステン(Marco van Basten)監督は、ドメネク監督とは対照的に満足そのものの表情で「初戦で世界王者を3-0で下し、フランスには4-1で勝利したので満足としか言いようがない。今日は少しラッキーだった。良い時間に得点を取れたしね。気力に満ちたディフェンスとチーム全員におめでとうと言いたい。グループ1位は我々にとって非常にポジティブな結果だ」と語っている。(c)AFP/Nick Reeves