【6月6日 AFP】7日に開幕するサッカー欧州選手権2008(Euro 2008)の共催国スイスの警察当局が、大会中は騒動を起こさないよう依頼する手紙を、フーリガン300人にあてて送っていたことが明らかになった。スイス大衆紙「ブリック(Blick)」が5日、報じた。

 同紙によると、手紙はスイス警察当局がブラックリストに名前の挙がっているフーリガン300人にあてて発送したもので、「平和なサッカー国際大会のために」と題されている。

「あなたが、スポーツ観戦の規則を常に順守せず、競技場での観戦禁止、または相応の処分を受けてきた人物であることを、当局は把握しています」との書き出しで始まる手紙は、「当局は、今回のサッカー大会開催にあたり、(一般観衆と同様に)あなたもスポーツマンらしい態度で祭典を楽しむことを望みます」と、丁寧な表現で問題を起こさないよう依頼している。

 一方で、「当局は、いかなる暴力行為も容認せず、迅速に対処する」と釘を刺すことも忘れていない。

 しかし、冒頭部と同様に、手紙の締めくくりは再び友好的なムードに戻る。

「(大会開催中)お互いに好ましい状況下でお目にかかれることを期待しています。なお、疑問点があれば、お気軽にわれわれにお尋ね下さい」(c)AFP