【4月18日 AFP】チェコ・サッカー協会のヴラスティミル・コスタル(Vlastimil Kostal)副会長は17日、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属するパベル・ネドベド(Pavel Nedved)の欧州選手権2008(Euro 2008)での代表復帰に向け、カレル・ブリュックナー(Karel Bruckner)監督とネドベドが交渉を開始したことを明らかにした。

 チェコのラジオ局Frekvence 1に対しコスタル副会長は「何らかの話し合いが進行していると思うが、私の口からネドベドが代表に復帰すると言えるまで状況は進展していない」と語った。

 チェコ代表として91試合に出場し18得点を記録しているネドベドは、06サッカーW杯を最後に代表を引退している。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するトマス・ロシツキー(Tomas Rosicky)が怪我により長期間ピッチに立っておらず、欧州選手権2008への出場が危ぶまれているため、2003年に欧州年間最優秀選手(バロンドール)を受賞しているネドベドの代表復帰への圧力は強まっていた。

 コスタル副会長は「もちろん両選手が欧州選手権2008でプレーするチャンスもある」と語っている。

 プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するGKペトル・チェフ(Petr Cech)は、チェコの日刊紙Dnesに対し「パベルはチームの一部であり、いつもチームに大きく貢献してきた。我々は(ネドベドのように)経験豊富でスキルに恵まれた選手を必要としている」とネドベド復帰を支持し、ドイツ・ブンデスリーガ1部のニュルンベルク(Nuremberg)に所属するヤン・コラー(Jan Koller)も「彼の欧州選手権2008出場は当然ながら歓迎されるだろう。言うまでもないよ」と語っている。

 欧州選手権2008でグループAに所属するチェコは、6月7日に開催国のスイスと、11日にポルトガルと、15日にトルコと対戦する。

 またコスタル副会長は、大会終了後に辞意を表明しているブリュックナー監督の後任として現在4人がリストアップされていることも明らかにした。

 公認候補の4人はスパルタ・プラハ(Sparta Prague)やストラスブール(Strasbourg)やサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)で監督を務めたイワン・ハシェック(Ivan Hasek)氏、チェコのU-21代表を率いるVitezslav Lavicka氏、FKテプリツェ(FK Teplice)を率いるPetr Rada氏、スラビア・プラハ(Slavia Prague)を率いるカレル・ヤロリム(Karel Jarolim)氏らだとされている。

 なお、後任の発表は大会期間中かチェコの敗退後に行われる見通し。(c)AFP