【3月8日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は現地7日、危険なタックルを犯したと認められた選手に対しては永久追放処分を科し、刑事責任を追求するべきだとの見解を示した。

 英国のグレンイーグルズ(Gleneagles)で開催される国際会議を控えたブラッター会長は、見境のないタックルは近代フットボールにおける最大の惨劇の一つだとし、同様のプレーに対しては「断固とした措置」が下されるよう求めた。

 ブラッター会長は英タイムズ(The Times)紙に対し、「危険なタックルの問題は、現在のフットボールにおいて最も重要な議題の一つだ。故意にそのような行為に及ぶ選手は試合に出場させてはならない。ピッチ上であれどこであれ、他人を傷つける行為は犯罪だ。危険なタックルは犯罪であり、罪は罪として扱うべきだ」と語っている。

 また、ブラッター会長は「このようなことが生じるメカニズムは明白だ。勝利に対する監督やコーチにへのプレッシャーはとても大きく、彼らは選手にいかなる犠牲を払っても勝利を追い求めるように促している。ドレッシングルームにはマイクがないので、監督やコーチは審判がプレーを中断するまではひたすら『行け』と命じている」と語り、多くの場合において選手と同様に監督にも罪があるとの見解を示している。(c)AFP