【1月26日 AFP】(写真追加、一部更新)サッカー国際親善試合、日本vsチリ。試合は0-0のスコアレスドローに終わった。

 序盤のチャンスを巻誠一郎(Seiichiro Maki)と中村憲剛(Kengo Nakamura)が生かすことができなかった日本に対し、チリは巧みなボールコントロールを披露して頻繁に日本のパスをインターセプトした。

 チリは後半立ち上がりに試合の主導権を握ったが、ゴンサロ・フィエーロ(Gonzalo Fierro)のシュートが日本のGK川口能活(Yoshikatsu Kawaguchi)にセーブされるなど得点を挙げるには至らず、日本は後半17分に高原直泰(Naohiro Takahara)に代わって投入された大久保嘉人(Yoshito Okubo)が攻撃陣をリードしたものの、登場後2分間で大久保が放った2本のシュートはいずれもクロスバーを超えてゴールネットを揺らすことはできなかった。その後も日本は巻が何度か決定機を迎えたが至近距離からのシュートを外し、試合終了5分前の大久保のシュートはまたしてもクロスバーを超え、両チーム無得点のままホイッスルを迎えた。

 脳梗塞で倒れたイビチャ・オシム(Ivica Osim)氏の後任として初采配となった日本代表の岡田武史(Takeshi Okada)監督は、「チリのカウンターに対処できたのは良かったが勝ちたかった。チリは良いチーム。いくつかチャンスはあったがフォワードにボールを送ることができなかった。それが点が取れなかった理由だ。チリは90分を通して我々にプレッシャーをかけ続け、このことは良い経験になった。今日は勝ちたかったが、結果的に良かったのかもしれない。我々には改善することがたくさんある」と試合を振り返っている。

 一方、チリのマルセロ・ビエルサ(Marcelo Bielsa)監督は、若い選手たちの中でも特にマルコ・エストラーダ(Marco Estrada)のパフォーマンスに満足した様子で「全く互角の試合だった。お互いにプレッシャーをかけ合っていたので、カウンターで大きなチャンスを迎えることはなかった。前半は良かったが、日本は後半に巻き返した。簡単な試合ではなかったが、全体として我々は良くプレーしていた。彼ら(チリの出場選手)は次の2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)・南米予選で十分使える」と語っている。(c)AFP