【12月6日 AFP】12月7日に開幕する07クラブW杯(FIFA Club World Cup Japan 2007)にアジア代表として出場する浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)が記者会見を開き、膝を負傷して出場不可となったロブソン・ポンテ(Robson Ponte)に代わる選手として足首の怪我から復帰した小野伸二(Shinji Ono)の名を挙げた。

 2007年シーズンのJリーグ最終戦・横浜FC(Yokohama FC)戦で右膝の靱帯を負傷したポンテは全治6ヶ月と診断され、母国ブラジルへ帰国している。

 足首の怪我から2週間ぶりの復帰となる小野は会見で「Jリーグのタイトルを逃してしまったこと残念だった。ただこのクラブW杯で良い結果を出せば、それも忘れられると思う。皆が強い気持ちを持って戦わなくてはならない。それがトーナメント戦では一番大事なこと」と決意を語った。

 会見で小野とポンテが「チームにとって重要な選手」であると語った浦和レッズのホルガー・オジェック(Holger Osieck)監督は「我々は靱帯を損傷してしまったロビー(ポンテ)を欠いた状態だ。大会出場は確実に無理だろう。伸二と話したが準備万端のようだ。戦う気持ちを見せて、願わくば彼の能力全てを出し切ってもらいたい」と、ポンテの代わりとなる小野への期待感を示し、続けて「チームは10日に向けて準備が出来ている。目標は(ACミラン(AC Milan、イタリア)と対戦する)準決勝進出。この目標を達成するために全力を尽くす用意は出来ている」と語り、練習からチームが意気込みと活気に溢れた状態にあると読み取ったことを明かした。

 浦和レッズがACミランと対戦するためには7日に行われる開幕戦のワイタケレ・ユナイテッド(Waitakere United、ニュージーランド)対セパハン(Sepahan、イラン)戦の勝者に勝たなくてはならない。浦和レッズの藤口光紀(Mitsunori Fujiguchi)会長は「ワイタケレとセパハンの勝者に勝って、ACミランに挑みたいと思っています。セパハンはAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League)決勝で対戦し、借りを返そうと臨んでくるでしょう。それに打ち勝つには強い気持ちを持って戦わなくてはなりません」と、初戦に向けて気持ちを引き締めていた。(c)AFP