【12月6日 AFP】元ブラジル代表でバスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)に所属するロマーリオ(Romario)が4日、自身から禁止薬物の陽性反応が検出されたことを明らかにし、原因は育毛剤を使用したことだと主張した。

 脱毛症の治療薬に使用されるフィナステリド(finasteride)は、ステロイドの使用を隠蔽(いんぺい)する作用があるため、2004年に世界反ドーピング機関(WADA:World Anti-Doping Agency)の禁止薬物リストに加えられている。

 10月28日に行われたパルメイラス(Palmeiras)との試合後に陽性反応が検出されたロマーリオは、「これはドーピングに値しない。私が育毛剤を使い始めた理由は、薬を使用した周囲の人々に効果が表れていたからだ。私のパフォーマンスは後退しているかもしれないが、頭髪は成長して元通りになりつつある」と語り、ドーピングを否定した。

 ドーピングが認められれば120日から1年間の出場停止処分が下る可能性があるロマーリオは、現在、ブラジルの最高スポーツ裁判所からの判決を待っている。 (c)AFP