【11月7日 AFP】ベルギー・ジュピラーリーグ、FCブリュッセル(FC Brussels)は6日、コンゴ(旧ザイール)代表のゾラ・マテウモナ(Zola Matumona)のチーム復帰に合意したことを発表をした。

 マテウモナは前週、チームの成績不振を嘆いたクラブのJohan Vermeersch会長から自身やチームメイトに対し「『木やバナナ』のことよりもっと他のことを考えろ」と人種差別的な非難をされたことを受けチームを去っていた。しかし、Vermeersch会長と6日に会談を行ったマテウモナはチームへの復帰に合意し、チームはマテウモナが会長の弁解を受け入れ法的手続きに訴えることを取りやめたことを発表した。

 この問題を受けFCブリュッセルのスポンサーを務める韓国の起亜自動車(Kia Motors)は、「我々は如何なる人種差別とかかわるつもりはない」との声明を出し、クラブとの契約を打ち切った。起亜自動車は6日の両者の和解を歓迎した一方で、「会長の発言によって損害を被った」とし、当初決定したスポンサー撤退の立場を崩さないこと明らかにしている。

 FCブリュッセルは、2007-08ジュピラーリーグで12試合を消化し2勝9敗1分けの勝ち点7を記録し18チーム中17位と低迷している。(c)AFP