【9月25日 AFP】Jリーグの横浜F・マリノス（Yokohama F Marinos）が、スコットランド・プレミアリーグのセルティック（Celtic）に所属する日本代表のMF中村俊輔（Shunsuke Nakamura）の獲得に乗り出すことが明らかになった。現在29歳の中村も将来的にはJリーグへの復帰を考えているとされており、もしマリノス移籍が現実となれば2002年以来の古巣復帰となる。

　日本のスポーツ報知（Sports Hochi）は、横浜F・マリノスの中村獲得について「マリノスはスコットランド・プレミアリーグが終了する2008年6月の獲得を目指している」とし、2007年12月にも正式オファーをセルティック側に打診すると報じている。

　スポーツ報知のインタビューに応じた中村の代理人を務めるロベルト佃（Roberto Takuda）氏は「中村は自身を育ててくれたJリーグへの感謝を忘れてはいません。また、彼は将来的に欧州での経験を日本で活かしたいと本気で考えています。私たちはマリノスを最優先に考えているが、もし駄目だった場合は彼が行くクラブは将来的なオファー次第になります」と語り、Jリーグ復帰の場合はマリノスが移籍先の第1候補になることを示唆した。

　この報道を受けて横浜F・マリノス側はコメントを控えているが、2006-07シーズン終了後にスコットランド・サッカー記者協会が選出する年間最優秀選手賞など数々の賞を受賞した中村に興味を示すクラブは多く、今後も多くのクラブを巻き込んだ中村の争奪合戦が展開されると見られている。

　セルティックのCEO（最高経営責任者）を務めるピーター・ローウェル（Peter Lawwell）氏は、スコットランドのサンデー・メール（Sunday Mail）紙の取材で「（中村の移籍について）我々は俊輔を巡る移籍報道には慣れている。彼は2008年の夏まで我々との契約が残っており、それに我々は来季1年契約のオプションも保持している。我々としては12月か2008年の1月前半の間には彼の代理人と今後について決定するつもりだ」と語った。

(c)AFP