【9月20日 AFP】中華料理の美味は世界に名高い。しかし、開催中の女子サッカー07W杯のために中国に滞在している各国代表選手たちの口には、どうやらなじまないようだ。選手たちはもっぱら、スターバックス(Starbucks)やマクドナルド(McDonald’s)に足を運んでいる。

 試合中のパフォーマンスを維持するため、選手らは常に食事に注意を払う必要があり、普段と大幅に違うメニューは好ましくない。これが、多くの選手たちが中国側が提供するアジアンフードに手をつけない理由のひとつだが、さらに「何だか分からないもの」を食べさせられる不安も原因だという。

「ここではヘビ、カメ、カエルなど、何もかもが食料になるんです」とブラジルチームのマルタ・ビエイラ・ダ・シルバ(Marta Vieira Da Silva)選手はけげんそうに語る。

 国際サッカー連盟(FIFA)によれば、開催の1か月以上前から滞在している米国チームは、特別メニューをホテル側に渡してあるという。さらに米国の選手たちは自らクッキーやピーナッツバターを持参し、普段と変わらない感覚を保っているという。

 英国代表は専任のシェフを同行させ、ドイツ代表は北京のドイツ料理店で伝統料理を作る料理人を専属で雇用した。アルゼンチンなど南米のチームは慣れないメニューを避け、ホテルのビュッフェで出されるコメ料理の摂取を制限している。ノルウェー代表は、ブラジル代表との対戦前に、マクドナルドで食事した。

 また、カナダ代表が滞在するホテルの近くには、「幸いにも」スターバックスがあり、選手たちがよく通っているという。「ここへ来る前は、食べ物のことを少し心配していました。うちのチームには専任のシェフはいないけれど、わたしたちが食べたいものを栄養士からホテル側に伝えてもらっています。ホテルの近くにはスターバックスもあるし、今一番、口にしたいのはそれね」と、カナダ代表のクリスティン・シンクレア(Christine Sinclair)選手は語った。(c)AFP