【9月16日 AFP】中国で開催されている女子サッカー07W杯に出場しているデンマーク代表が、中国代表によるスパイ疑惑の解決を引き続き追い求めることを明言した。

 中国代表は関与してなかったとの理由で国際サッカー連盟(FIFA)が調査を打ち切りにしたことについて、デンマークサッカー協会のアラン・ハンセン(Allan Hansen)会長は「このようなケースを経験したことはない。中国人の男性2人が鏡の後ろに座り、中国戦前日の最終ミーティング前にビデオカメラを持っていたのは奇妙な話だ。FIFAと警察が2人の身元を確認できていることは疑うまでもない。私たちは彼らが一体誰なのか、何がどうなっているのかを知りたい」と語ったとデンマークのメディアが報じている。

 また、チームの広報担当者を務めるPia Schou Nielsenさんは「協会としては大会に集中にするために問題を一度保留にするが、大会終了後にもう一度FIFAへ抗議することを決めた」と話した。

 一方、スパイ疑惑をかけられた中国代表は、FIFAが調査を打ち切りにしたことを踏まえ、調査によってこれ以上事件を追求する必要がないことが証明されたとコメントした。また、地元メディアは週末のニュースで、「デンマークに対するスパイはなかった」と報じている。
 
 事件の発端は、10日に行われたデンマーク代表の非公開練習時にビルから練習を撮影していた男が発見された事に始まり、翌11日にはグループリーグ初戦・中国戦に向けて行われた試合前日のミーティングでビデオカメラを所持していた中国人男性風の2人組が鏡の陰から発見されている。

(c)AFP