【9月4日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は、八百長発言を巡り1試合のベンチ入り禁止処分と罰金6000ユーロ(約95万円)を科したフランス代表のレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督の聴聞会を開き、上訴を行った同監督の主張を棄却した。この結果、9月8日に行われる欧州選手権2008(Euro 2008)・予選のイタリア戦でのベンチ入りの禁止が決定となった。

 ドメネク監督は先日行われた仏大衆紙「ル・パリジャン(Le Parisien)」のインタビューで、フランスU21代表の監督を務めていた1999年に行われたイタリアとの試合で「審判が買収されていた」ことを暗示する発言をしていた。

 審理を終えて会場から姿を見せたドメネク監督は、報道陣の質問に対して「私は何も知らない」とノーコメントを貫いたが、UEFAのスポークスマンは聴聞会について「同監督に対して10000スイスフラン(約96万円)の罰金は解かれる」と発表した。

 欧州選手権2008・予選グループBで勝ち点18(6勝1敗)を獲得しているフランス代表は、2位のイタリアに勝ち点差2を、3位のスコットランドに勝ち点差3をつけてグループ首位に立っている。

 なお、ベンチ入り禁止処分を受けた監督は試合中に選手の控室に立ち入ることはできないが、スタンドからの試合観戦は認められており、通信機器を使用して指示を伝えることも許されている。

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