日本 PK戦を制して3大会連続の準決勝進出
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【7月21日 AFP】サッカー、第14回アジアカップ(Asian Cup)・準々決勝、日本vsオーストラリア。試合は1-1で突入した延長戦でも決着が付かず、PK戦の末に4-3で日本が勝利し、3大会連続での準決勝進出を決めた。
高温多湿で過酷なコンディションの中キックオフを迎えた試合は、攻撃の要ハリー・キューウェル(Harry Kewell)とティム・ケーヒル(Tim Cahill)がベンチスタートのオーストラリアに対し、日本が序盤からリズムを掴む。体格に優れたオーストラリアは激しいサッカーで試合の主導権を握ろうとするが、日本は中村俊輔(Shunsuke Nakamura)を中心に攻撃を組み立て、前半8分には巻誠一郎(Seiichiro Maki)がヘディングシュートを放つなど試合を支配するも得点を挙げるには至らず両チーム無得点で前半を終える。
後半開始直後には中村憲剛(Kengo Nakamura)がゴール中央からミドルシュートを放つがオーストラリアのGKマーク・シュワルツァー(Mark Schwarzer)の好セーブに遭うなど後半も日本は攻勢をかけたが、後半15分に主将のマーク・ビドゥカ(Mark Viduka)に代えてキューウェルを投入したオーストラリアは、徐々にリズムを掴むと後半24分にはキューウェルのコーナーキックにジョン・アロイジ(John Aloisi)が詰めてオーストラリアが先制点を挙げる。
先制された直後の後半27分にオーストラリアのマーク・ミリガン(Mark Milligan)のクリアミスを拾った高原直泰(Naohiro Takahara)が左足で今大会4得点目を挙げて同点に追いついた日本は、後半31分には高原へのファウルでビンス・グレラ(Vince Grella)が一発退場となり数的有利に立ち、その後も決勝点を目指し攻勢をかけるがゴールを挙げることができず試合は延長へ。
延長でも決着がつかず迎えたPK戦では守護神、川口能活(Yoshikatsu Kawaguchi)が1人目のキューウェルと2人目のルーカス・ニール(Lucas Neill)のPKをセーブした日本が、最後は中澤佑二(Yuji Nakazawa)が冷静に決めて勝利を収め、06サッカーW杯ではオーストラリアに1-3で敗れている日本は見事にリベンジを果たした。
延長戦後にロッカーに引き上げPK戦を観なかった日本のイビチャ・オシム(Ivica Osim)監督は、試合後のインタビューで、「我々は今夜偉業を達成した。私がPK戦を観ると日本が負けるような気がした。ドレッシングルームではテレビをつけていなかったので、結果を知った時には思わずジャンプして天井に手をぶつけてしまった」と語っている。
また、オーストラリアのグレアム・アーノルド(Graham Arnold)監督は、「過酷なコンディションに加え、一人少ないながらも死力を尽くしてプレーした選手を心から誇りに思う。今大会では多くのことを学ばされたが、アジアでの戦いがとても難しいものだということがはっきりした」と語っている。
日本は25日に行われる準決勝でサウジアラビアvsウズベキスタンの勝者と対戦する。
(c)AFP
高温多湿で過酷なコンディションの中キックオフを迎えた試合は、攻撃の要ハリー・キューウェル(Harry Kewell)とティム・ケーヒル(Tim Cahill)がベンチスタートのオーストラリアに対し、日本が序盤からリズムを掴む。体格に優れたオーストラリアは激しいサッカーで試合の主導権を握ろうとするが、日本は中村俊輔(Shunsuke Nakamura)を中心に攻撃を組み立て、前半8分には巻誠一郎(Seiichiro Maki)がヘディングシュートを放つなど試合を支配するも得点を挙げるには至らず両チーム無得点で前半を終える。
後半開始直後には中村憲剛(Kengo Nakamura)がゴール中央からミドルシュートを放つがオーストラリアのGKマーク・シュワルツァー(Mark Schwarzer)の好セーブに遭うなど後半も日本は攻勢をかけたが、後半15分に主将のマーク・ビドゥカ(Mark Viduka)に代えてキューウェルを投入したオーストラリアは、徐々にリズムを掴むと後半24分にはキューウェルのコーナーキックにジョン・アロイジ(John Aloisi)が詰めてオーストラリアが先制点を挙げる。
先制された直後の後半27分にオーストラリアのマーク・ミリガン(Mark Milligan)のクリアミスを拾った高原直泰(Naohiro Takahara)が左足で今大会4得点目を挙げて同点に追いついた日本は、後半31分には高原へのファウルでビンス・グレラ(Vince Grella)が一発退場となり数的有利に立ち、その後も決勝点を目指し攻勢をかけるがゴールを挙げることができず試合は延長へ。
延長でも決着がつかず迎えたPK戦では守護神、川口能活(Yoshikatsu Kawaguchi)が1人目のキューウェルと2人目のルーカス・ニール(Lucas Neill)のPKをセーブした日本が、最後は中澤佑二(Yuji Nakazawa)が冷静に決めて勝利を収め、06サッカーW杯ではオーストラリアに1-3で敗れている日本は見事にリベンジを果たした。
延長戦後にロッカーに引き上げPK戦を観なかった日本のイビチャ・オシム(Ivica Osim)監督は、試合後のインタビューで、「我々は今夜偉業を達成した。私がPK戦を観ると日本が負けるような気がした。ドレッシングルームではテレビをつけていなかったので、結果を知った時には思わずジャンプして天井に手をぶつけてしまった」と語っている。
また、オーストラリアのグレアム・アーノルド(Graham Arnold)監督は、「過酷なコンディションに加え、一人少ないながらも死力を尽くしてプレーした選手を心から誇りに思う。今大会では多くのことを学ばされたが、アジアでの戦いがとても難しいものだということがはっきりした」と語っている。
日本は25日に行われる準決勝でサウジアラビアvsウズベキスタンの勝者と対戦する。
(c)AFP