【シドニー/オーストラリア 18日 AFP】サッカー、オーストラリア代表を指揮するグレアム・アーノルド監督代行(Graham Arnold)は、イングランド・プレミアリーグのミドルスブラ(Middlesbrough FC)に所属するマーク・ビドゥカ(Mark Viduka)を中心とした攻撃で7月7日から開幕する第14回アジアカップ(Asian Cup)を戦うことを明らかにした。

 今季のリーグ戦で22試合に出場し14得点を記録したビドゥカだが、オーストラリア代表ではこれまで38試合6得点と結果を残せていない。チームの戦術的な理由から孤立しがちになりコンスタントに得点を重ねることが出来ず、主将として望んだ06サッカーW杯でも無得点に終わっている。

 しかしアーノルド監督代行は「我々が試すことはビドゥカの周りにより多くの選手を配置することだ。3人の選手を周りに配置し、彼をペナルティーエリア内に留めれば決定的な仕事をする。プレミアリーグの屈強なディフェンダーでさえとめることが出来ないビドゥカの破壊力は知っているだろう」と語り、アジアカップにおいてビドゥカの得点能力をより発揮させるための戦術を明らかにした。

 アーノルド監督代行は6月2日に行われるシドニーでのウルグアイ戦で今回明らかにした戦術を試すものと予想されている。

 写真は、06サッカーW杯・グループリーグ最終戦、クロアチア戦終了後に国旗を掲げて決勝トーナメント進出を喜ぶビドゥカ(2006年6月22日撮影)。(c)AFP/HRVOJE POLAN