【7月11日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に移籍したカルロス・テベス(Carlos Tevez)がイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)在籍時に科されていた社会奉仕活動命令が撤回され、新たなクラブでの新シーズンに向けて障壁が取り払われた。

 テベスは度重なる交通法違反により4月にイングランドのマクルズフィールド(Macclesfield)治安判事裁判所から250時間の社会奉仕活動を命じられていたが、昨季終了後にユベントスへの移籍を決めた時点ではノルマのほとんどが残っている状態だった。

 しかし、10日、社会奉仕活動の免除と引き換えに罰金を支払うという判決内容に変更され、テベスがユベントスでキャリアを続行させることが許されることになった。

 地方裁判所の判事は、科せられた指定時間を全うできない点においてテベス本人の制御が及ばない状況にあることを認め、「この件は軽微な違反によって発生したことであり、重ね重ね否定するが、サッカー選手が裁判所の命令を軽視した結果ではない」と強調した。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でも活躍していたテベスがシティから海外に売りに出されたことで、判決内容を全うする責任能力を失ったと、テベスの弁護団が主張したと考えられている。

 判決の修正を受けてテベスは、「裁判所の理解をありがたく思う。この件における彼らの助けと支援に感謝する」とコメントした。

「僕が望んでいることは、イタリアの地でユベントスの一員としてキャリアを持続することであり、新たな章を迎えるのを楽しみにしている」

(c)AFP