【5月28日 AFP】イタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)は27日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で暫定監督を務めたラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)氏の監督就任を発表した。

 ベニテス氏がナポリの次期指揮官に就くとの噂がこのところ広まっていたが、これをナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)会長が自らツイッター(Twitter)を通して認めた。ベニテス氏は、過去にインテル(Inter Milan)で監督に就任するも、同リーグでの政権は短命に終わっている。

 2012-13シーズンをリーグ2位で終えたナポリのラウレンティス会長は、「ラファ・ベニテスがナポリの新監督となる。経験値の高い、真のリーダーだ」とつづった。

 スペインメディアは、ベニテス氏とナポリは1年の延長オプション付きの2年契約を結び、推定年俸は350万ユーロ(約4億6000万円)と報じている。

 ベニテス氏は2012年11月、チェルシーを欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)制覇に導いたロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)前監督の解任を受け、同クラブの暫定指揮官に就いた。最近ではチームを成功に導いたとしてフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の次期監督候補として報道されることもあった。

 ベニテス氏はわずかな時間しか与えられなかったものの、チェルシーをヨーロッパリーグ2012-13(UEFA Europa League 2012-13)制覇に導き、さらに来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)出場権も確保した。

 ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)オーナーからの信望を得たものの、ベニテス氏は就任当初から一部サポーターの激しい反発に直面していた。(c)AFP