【5月21日 AFP】イタリア・セリエA、ナポリ(SSC Napoli)の会長ら首脳陣が、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で指揮を執るラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督との面会のため、英ロンドン(London)入りしていた事が明らかになった。イタリアのメディアが報じた。

 優勝したユベントス(Juventus)に次いでリーグ2位に入ったナポリは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)の出場権を手にしたが、クラブを指揮するワルテル・マッツァーリ(Walter Mazzarri)監督が退任の意向を示したため、後任探しに追われている。

 19日に行われたリーグ戦第38節のASローマ(AS Roma)戦に敗れた後、マッツァーリ監督は、「ナポリでの私のサイクルは終わりを迎える。景色を変える必要がある」とコメント。マッツァーリ監督は、ローマのアウレリオ・アンドレアッツォーリ(Aurelio Andreazzoli)暫定監督の後任に就くとも噂されている。

 同国内の複数の報道によると、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)会長は、幹部らとともにロンドンに降り立ったという。
 
 ベニテス監督は、3冠を達成したジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)元監督の後任としてインテル(Inter Milan)を率いており、イタリアでの指揮を執った経験を持つ。インテルでは2010年のイタリア・スーパーカップ(Italian Super Cup 2010)とクラブW杯(2010 FIFA Club World Cup)を制したベニテス氏だったが、リーグ戦では苦戦が続き、新戦力獲得の要求が断られると、同年12月に退団となった。

 2012年の11月、ロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)前監督の解任を受けてチェルシーの暫定指揮官に就いたベニテス氏は、チームをヨーロッパリーグ2012-13(UEFA Europa League 2012-13)制覇に導いている。(c)AFP