【4月10日 AFP】イタリア・セリエAの懲罰委員会は9日、副審に対する暴言でACミラン(AC Milan)のマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)に対して3試合の出場停止処分を科した。

 イタリア代表のバロテッリは、7日のフィオレンティーナ(Fiorentina)戦で今季4枚目のイエローカードを受けて累積により次戦の出場停止が決定していた。リーグ側は、バロテッリが同試合の終了後に副審を侮辱する発言をしたと声明を発表し、さらに2試合の出場停止処分を加わえている。

 フィオレンティーナのGKエミリアーノ・ヴィヴィアーノ(Emiliano Viviano)との口論で興奮していたバロテッリは、この様子を見ていた副審に暴言を吐いた。

 この処分により、バロテッリはナポリ(SSC Napoli)、ユベントス(Juventus)とのビッグゲームを欠場することになり、その後のカターニア(Calcio Catania)戦までプレーすることができない。

 22歳のバロテッリは6日、フィオレンティーナ戦のために遠征先に移動していた際の列車内のトイレで喫煙し、それを見つけた車掌がミランのアドリアーノ・ガッリアーニ(Adriano Galliani)副会長にこの無分別な行いを報告した。

 これを受けてガッリアーニ副会長は、まだ短いながらもキャリアを通じてピッチ内外でたびたび問題を起こすバロテッリに対し、冗談めかして罰金を科すと口にしている。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属していた間も数々の問題行動で悪名を馳せたバロテッリは、街の中心部で交通違反を犯したり、練習中にチームメイトやロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督といさかいと起こしたことなどが取り沙汰されていた。さらにユースチームの選手に向かってダーツを投げてクラブから罰金を科せられたこともある。また、自宅のバスルームで花火をして火事騒ぎを起こした際には、警察や消防が駆けつける事態となった。

 「スーパーマリオ」は1月にマンチェスター・シティからミランに移籍して以降、8試合に出場して7得点を挙げている。

 3位のミランは、2位を争うナポリとの大一番にエースストライカーを起用することができない。(c)AFP