【4月9日 AFP】12-13イタリア・セリエAは8日、第31節の1試合が行われ、ASローマ(AS Roma)とラツィオ(SS Lazio)は1-1で引き分けた。

 ラツィオは先制点を挙げてヒーローとなったエルナネス(Anderson Hernanes)が後半にPKを失敗し、一転、悪役となった。ローマはフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)のPKで追いついた後、ラツィオのDFジュゼッペ・ビアヴァ(Giuseppe Biava)が退場したものの、それに乗じて勝ち越すことはできなかった。

 ローマダービーは試合前の緊張感が極限にまで達し、試合の行われたローマ(Rome)のスタディオ・オリンピコ(Olympic stadium)の外でローマのサポーター2人が刺される事件が起きた。

 この事件を受けローマ市長は落ち着くよう呼びかけを行ったが、ピッチ上での興奮は冷めること無く、前半16分にエルナネスがゴールオブザシーズンに名を連ねそうな見事なゴールを決め、ラツィオが先制した。

 左からの浮き球のパスを受けたエルナネスはツータッチしてボールを自分の左足側に置くと、25メートル先のGKマールテン・ステケレンブルフ(Maarten Stekelenburg)を破るシュートを突き刺した。

 その後、ラツィオの攻撃をしのいだローマは後半開始直後にマルキーニョ (Marco Antonio de Mattos Filho 'Marquinho')のハンドでPKを献上したが、エルナネスのシュートは大きく枠を外れた。

 一方でローマは敵陣ペナルティーエリアの端でミラレム・ピャネツ(Miralem Pjanic)がファウルを受けると主審はペナルティースポットを指さした。後半12分にトッティがこれをねじ込み、ローマは同点に追いついた。

 この得点で勢い付いたローマは攻勢に出ながらも追加点を挙げられなかったが、同24分にビアヴァがこの試合2枚目のイエローカードで退場処分となり、ホームチームはさらなる後押しを受けた。

 しかしながら、ローマはその後のチャンスをものにすることができず、今季6度目のドローに終わった。ローマは首位ユベントス(Juventus)と勝ち点23差、5位ラツィオと同3差の7位につけている。(c)AFP