【2月2日 AFP】12-13イタリア・セリエAは1日、第23節の試合が行われ、ASローマ(AS Roma)は2-4でカリアリ(Cagliari Calcio)に敗れ、5試合勝利から見放されたズデネク・ゼーマン(Zdenek Zeman)監督の立場はより厳しいものになった。

 ローマは前半3分にカリアリのラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)に先制点を許したものの、同35分にフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)がゴールを決めて1-1の同点に追いついた。

 迎えた後半、ローマは開始直後にGKマウロ・ゴイコエチェア(Mauro Goicoechea)のオウンゴールで勝ち越しを許すと、同8分にはマルコ・サウ(Marco Sau)に追加点を奪われた。

 カリアリは後半26分にフランチェスコ・ピザーノ(Francesco Pisano)が勝利を決定付けるゴールを決めると、ローマは試合終了間際にマルキーニョ(Marco Antonio de Mattos Filho 'Marquinho')が1点を返すのがやっとだった。

■リーグ最多得点も浮上できないローマ、ゼーマン監督の去就も不透明に

 リーグ戦23試合で9敗を喫し、順位で中位につけているローマのフランコ・バルディーニ(Franco Baldini)GMは、イタリアのスカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「私たちは今夜の試合で何が起きたのか考えなければならない。決断を下す前に、オーナーや他の幹部と話し合う」とコメントした。

 ローマは今シーズンの総得点で現在リーグ首位に立つユベントス(Juventus)を上回る49得点を挙げているが、ユベントスの総失点が15点に対し、ローマは計42失点を喫している。

 先日、ローマのスポーツディレクターを務めるワルテル・サバティーニ(Walter Sabatini)氏は、「ゼーマン監督の仕事にはいくつか満足しているが、それと同じくらい不満に思っていることもある。チームが変化を必要としているのか考える時期だ」と語っていた。

 その数日後、クラブは65歳のゼーマン監督を支持する姿勢を示したが、現在は見放したかのように見える。

 試合後、ゼーマン監督は「幹部の誰とも話をしていない。しかし、最後の決断を下すのは彼らだ」と語った。(c)AFP