【11月25日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)は、「調整した」契約内容に同意しない限り、ウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)を試合に起用しない方針を固めた。2013年1月に同選手を放出する可能性も出てきている。
 
 スナイデルは故障により9月末から戦線を離脱していたものの、完全復帰を目前にしている。

 アンドレア・ストラマッチョーニ(Andrea Stramaccioni)監督率いるインテルは、スナイデルが離脱している間にリーグ首位のユベントス(Juventus)を射程圏内にとらえ、首位争いを演じており、こうした状況が放出の憶測を呼んでいる。

 スナイデルとインテルは2015年まで契約を結んでいるが、インテルのテクニカル・ディレクター、マルコ・ブランカ(Marco Branca)氏は、スナイデルが減俸を受け入れると決断するまでピッチに立つことはないと断言した。

 ブランカ氏はクラブの公式ホームページで、「ウェズレイはクラブの歴史に欠かせない選手であり、私たちにとっても大事な選手です。処遇についてはあらゆる可能性を探り、クラブ側として当面の契約に必要な調整を加えました」とコメント。

 続けて、「クラブ側が提示した内容について選手と関係者に精査してもらうべく、クラブは監督とともに交渉が成立するまでは同選手を起用しないことを決定しました」 と、スナイデルに対して十分な時間を与える一方で、結論が出るまではピッチに立たせない方針を宣言した。

 インテルは現在、リーグ首位のユベントスと勝ち点4差の2位につけている。(c)AFP