【11月7日 AFP】イタリア・セリエA、ACミラン(AC Milan)の副会長が、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で指揮官を務めたジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏の弟らと接触したと、伊スポーツ紙のガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)が6日、報じた。

 同日行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)グループリーグ第4節でマラガ(Malaga CF)と1-1の引き分けに終わったミランは、過去最悪のシーズン序盤戦を送っており、そのため1カ月以上も前からマッシミリアーノ・ アレグリ(Massimiliano Allegri)監督解任のうわさが出ている。

 FCバルセロナでクラブ史に残る黄金期を刻んだグアルディオラ氏は現在休養期間に入っているが、イタリアメディアは以前からグアルディオラ氏とミランのつながりを報じていた。

 イタリアで発行部数最多のガゼッタはウェブサイト上で、グアルディオラ氏の弟ペレ(Pere Guardiola)氏とFCバルセロナでグアルディオラ氏のアシスタントを務めたマヌエル・エスティアルテ(Manuel Estiarte)氏がミランのアドリアーノ・ガッリアーニ(Adriano Galliani)副会長と会談したと報じた。

 クラブは報道内容を否定し、公式ウェブサイト上で「弊クラブは、アドリアーノ・ガッリアーニとグアルディオラ氏の代理人にあたる人物が何らかの接触を持ったとの報道を全面的に否定する」と発表した。

 しかしながらガゼッタはウェブサイト上で「会談が行われたと確信している」と反論し、またスカイスポーツ(Sky Sports)は、ペレ氏とエスティアルテ氏がミラン幹部とともにミラノ市内のレストランを後にする写真とされるものを報道した。

 その後、イタリアANSA通信は、ペレ氏が会談後にサンシーロ・スタジアム(San Siro Stadium)で行われたマラガ戦の観戦に訪れていたと報じた。ミランのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)オーナーも、同試合で今シーズン初めて現地観戦をしている。

 チャンピオンズリーグのグループCでは初出場のマラガが決勝トーナメント進出を決めたが、アレグリ監督率いるミランにも、アウェーでのRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)戦、ホームでのゼニト・サンクトペテルブルク(Zenit St. Petersburg)戦の残り2試合で仕事を完遂できる可能性が残されている。(c)AFP