イタリア首相、国内リーグ戦の中断を提案
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【5月30日 AFP】イタリアのマリオ・モンティ(Mario Monti)首相は29日、新たな八百長スキャンダルに揺れる国内リーグについて言及し、数年間リーグ戦の開催を見送ることを提案した。
ポーランドのドナルド・ トゥスク(Donald Tusk)首相と会談したモンティ首相は、「政府からの提案というわけではなく、長い間フットボールを愛していた者としての願いだ。2、3年ほどリーグ戦を完全に停止することは、私たち国民のためにもなる」と語った。
モンティ首相の発言を受けて、イタリアサッカー連盟(Federazione Italiana Giuoco Calcio、FIGC) のジャンカルロ・アベーテ(Giancarlo Abete)会長は、首相の提案は不当であり、罪の無い多くの人々を傷つけ、罰することになると反論した。
アベーテ会長は、「リーグ戦を完全に停止すれば、真面目に働いていた多くの人を罰し、数千人の失業者を生むことになる。それは解決策とはいえない」と語っている。
欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)開幕を控え、数日中に試合開催地のポーランドに発つイタリア代表は、28日早朝に当局の捜査を受けた。
また、同日にはイタリア国内のあらゆる場所で一斉捜索が行われ、ラツィオ(SS Lazio)で主将を務めるステファノ・マウリ(Stefano Mauri)を含む19人が逮捕されたほか、フィレンツェ(Florence)近郊にあるイタリア代表の宿舎では、ドメニコ・クリシート(Domenico Criscito)の部屋が捜索を受けた。
クリシートは疑惑を否認しているものの、イタリア代表のクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督は、同選手を代表チームのメンバーから外している。(c)AFP