【5月14日 AFP】11-12イタリア・セリエAは13日、最終第38節の試合が行われ、今シーズンの優勝を決めたユベントス(Juventus)は3-1でアタランタ(Atalanta)に勝利し、ACミラン(AC Milan)の42試合連続無敗記録を破り、シーズンを無敗で終えた。

 ユベントスにとって最終節のアタランタ戦は、チームに19年間在籍し、今シーズン限りでの退団が決まっている主将のアレッサンドロ・デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)のセリエA最後の試合となり、キャプテンマークを付けて出場したデル・ピエロは前半28分にチーム2得点目を決めた。

 前半10分に若手のルカ・マローネ(Luca Marrone)のゴールで先制し、デル・ピエロとアンドレア・バルツァッリ(Andrea Barzagli)のゴールで追加点を挙げたユベントスは、勝ち点を84に伸ばしている。

 ユベントスにとって誤算だったのは、試合終盤のシュテファン・リヒトシュタイナー(Stephan Lichtsteiner)のオウンゴールと、ジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)が欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)への出場に影響を及ぼしかねない怪我を負ったことだった。

 また、ユベントスは2010-12シーズンの最終戦を含めた公式戦の無敗記録を43試合に伸ばし、1992年にミランが樹立したイタリア記録を更新した。

 ユベントスは20日にナポリ(SSC Napoli)とのイタリア杯2011-12(Italian Cup 2011-12)決勝を控えており、同試合で負けなければ1シーズンを通してリーグとカップ戦を無敗で終える初めてのチームとなる。

■ミランは退団するインザーギが決勝点を挙げる活躍で最終戦を勝利で飾る

 一方、ミランはクラブ通算300試合目が最後の出場となった38歳のフィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi)が決勝点を挙げ、ノヴァーラ(Novara Calcio)を2-1で下し、シーズン最終戦を勝利で飾った。

 退団を発表したアレッサンドロ・ネスタ(Alessandro Nesta)とジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)、インザーギにとってクラブでの最終戦となった試合でミランは、本領を発揮するまでに時間を費やした。

 後半途中から投入されたインザーギは、1-1で迎えた後半37分にクラレンス・セードルフ(Clarence Seedorf)からのパスに反応し、セリエA通算156得点目となるゴールを決めた。

■ウディネーゼがCL出場権獲得、インテルは6位でシーズン終了

 同日行われたその他の試合では、3位のウディネーゼ(Udinese)が2-0でカターニア(Calcio Catania)に快勝し、最終順位を確定させ、欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)出場権を獲得した。

 ウディネーゼは前半19分にアントニオ・ディ・ナターレ(Antonio Di Natale)のゴールで先制すると、後半13分にはディエゴ・ファッブリーニ(Diego Fabbrini)が追加点を挙げ、勝利を決定付けた。

 ウディネーゼが勝利を収めたことにより、ラツィオ(SS Lazio)は3-1でインテル(Inter Milan)に勝利したものの、最終順位は4位となり、チャンピオンズリーグ出場権獲得に届かなかった。

 ナポリが2-1でシエナ(AC Siena)から勝利を収めて5位となり、インテルは6位でシーズンを終えている。

 また、レッチェ(US Lecce)が0-1でキエーボ・ベローナ(Chievo Verona)に敗れ、チェゼーナ(AC Cesena)とノヴァーラに続き2部降格が決定している。(c)AFP/Barnaby Chesterman