【10月13日 AFP】8月に行われたドーピング検査で陽性反応が検出されたサッカーイタリア代表のファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)に処分が下されないことが12日、分かった。

 イタリア五輪委員会(Italian Olympic CommitteeCONI)は12日、同委員会の反ドーピング検査官からの訴えを棄却したと発表した。

 禁止薬物コルチゾン(Cortisone)を使用したため、ドーピング検査でカンナヴァーロから陽性反応が検出されていた。検査の詳細は、10日に行われたアイルランドとの2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)欧州予選の前に明らかとなっていた。

 コルチゾンの使用についてカンナヴァーロが所属するユベントス(Juventus)は、虫に刺された同選手の腕が腫れたため、突発的に注射が打たれたと説明している。

 ユベントス側は免責を求める書類を提出したが書類不備のため認められず、8月29日に行われたドーピング検査で陽性反応が検出された。

 カンナヴァーロの疑惑は晴れたが、同選手は12日、メディアから疑惑をかけられたことに対して未だに強い怒りを感じていることを明かした。

 代表チームが練習を行うフィレンツェ(Florence)で記者に対し、カンナヴァーロは「ひどい目にあわされた。分からないようならもう一度言う、ひどい目にあわされたんだ。私は汚れない良心を持っている。ハチに刺されたら、新聞はドーピングをしたと報じる。これが起きたとき、夢でも見ているのかと思った。いくつかの新聞やテレビはやりすぎだ。こういったことで新聞報道されたのは2回目だ」と語気を荒げた。(c)AFP

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